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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第167話
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?」
「……猟兵団の団長をやっていた人があの程度で倒れるとは考えにくい。」
地面に叩きつけられたヴァルカンを見たマキアスは声を上げ、フィーがヴァルカンを警戒したその時
「クックックッ………やってくれるじゃねえか………おおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
ヴァルカンは凶悪な笑みを浮かべて立ち上がると共に戦場の叫びと共に闘気を纏い、身体能力を上昇させるクラフト―――ウォークライで自身を強化した!
「さてと……まずは鬱陶しい後衛から始末させてもらうぜっ!!」
そしてヴァルカンは前衛のリィン達に次々とプラズマボムを投擲し、リィン達が爆発を受けない為に回避行動を取った隙を狙って後衛のアリサ達に確実に命中できる射程距離まで一気に詰め寄ろうとしたが
「うふふ、レンの事を忘れてもらっては困るわね♪」
「何ッ!?」
突如側面から投擲された大鎌に気付いて後ろに跳躍して回避した。
「レン姫!テロリスト達の方は無力化―――なっ!?」
レンの加勢に驚いたリィンが周囲を見回すと大量の血を流して倒れているテロリスト達の死体を見つけ
「も、もしかして……」
ある事に気付いたエリオットは表情を青褪めさせた。
「クスクス、相手は命も惜しまないテロリストなんだから、”処刑”しないとこっちがやられるしね♪」
「テメェ―――――ッ!!またしても同志達を!テメェだけは絶対に許さねぇ!”殲滅天使”!!」
ヴァルカンは咆哮を上げた後怒りの表情でレンを睨み
「跡形もなく吹き飛ばしてやるっ!!うおおおおおおおおお―――――ッ!!」
バルカン砲に凄まじいエネルギーを溜め込んだ。しかし―――
「うふふ、わざわざ大技を受けてあげる義理はないわよ♪」
「な――――」
レンは子供とは思えない驚異的な身体能力で一瞬でヴァルカンに詰め寄り
「せーのっ!!」
「なあっ!?ぐおおおおおおおっ!?」
思いっきり振りかぶった大鎌をバルカン砲に叩きつけた!レンのクラフト―――パワフルスイングによってバルカン砲は真っ二つになると共に誘爆を起こし、その瞬間レンは後ろに跳躍して爆発を回避し、バルカン砲を持っていたヴァルカンは爆発に巻き込まれた!
「グウ…………野郎……!やってくれやがったな……!」
爆発の煙が晴れるとまだ無事な様子のヴァルカンが真っ二つにわれて使い物にならなくなったバルカン砲を片手に持ってレンを睨んだが
「クスクス、まだ終わらないわよ♪」
「グッ!?か、身体が……!?」
レンは研ぎ澄まされた殺意の冷徹な視線でヴァルカンの動きを一瞬で止め、レンのクラフト―――魔眼をその身に受けたヴァルカンは呻いた。
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