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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第166話
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キになって無茶をしたもんだが…………新入りが入ってきた時なんかはぬるい仕事ばかりを請けてたもんさ。……あの仕事もそのはずだった。



当時の貴族派から依頼された宰相になり立てのオズボーンを”脅しつける”だけの任務…………皇帝から直々に任命された軍部上がりの平民宰相に対して優位に立ちたかったんだろう。だが―――俺達の襲撃は鉄血に完璧に見抜かれていた。



……一方的な虐殺だった。こちらが投降する間もなく、徹底的な殲滅戦を仕掛けて来た。まだ少年と言っていい新入りや女性メンバーも例外なく…………団長である俺を除いて……部下達全員、骸と化した。………俺は―――俺はただ一人、その場所から生き延びちまった。



そして俺は……彷徨った挙句に”帝国解放戦線”に引き寄せられた。全てはあの野郎を……”鉄血”のクソ野郎をブチ殺して部下達の弔いをするために…………あの男が築き上げた全てを”無かったこと”にするためにな。」



「……………………」

「そんなことが……」

「……因果な話だ。」

「部下の方達が全員殺されたのはとても辛かったでしょうね……」

Vの過去を聞いたアリサは真剣な表情で黙り込み、フィーとアンゼリカ、セレーネは静かに呟いた。



「……アンタの事情には同情できなくもない…………だからといって宰相の対応が間違っていたともいえない……」

「そうだね……あまりにも非情だけど……」

「テロには断固たる対応を……それが常識でもあるからな。」

「うふふ、そうね。だからこそテロリストは”殺して当然の存在”だしねぇ?」

リィンの言葉にエリオットとマキアスはそれぞれ頷き、レンは不敵な笑みを浮かべてV達を見つめた。



「クク、その通りだ。コイツはな、どちらが”正しい”って話じゃねえのさ。俺達は全員、鉄血の野郎っていうデカイ”焔”の煽りを喰らっちまった。……だったら仕方ねぇだろう?ヤツを呑みこめるくらいの”ドデカイ焔”に俺達自身がなるしかなあッ……!それじゃあ、行くぜ、小僧ども……この”V(ヴァルカン)”の焔にあっさり呑みこまれちまわないようせいぜい足掻くんだなぁああっ!」

「来る……!」

「”Z組”A班、迎撃準備!」

「アンゼリカさん、レン姫、頼みます!」

「ああ、任されたッ!」

「うふふ、”殲滅天使”の力、思い知らせてあげるわ♪」

そしてリィン達はV―――ヴァルカン達との戦闘を開始した!










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