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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第162話
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仕業なのかしら。」
「可能性は高そうだな。」
「そだね……テロリスト自体がここにいない理由がわからないけど。」
「確かに……ちょっと目的がつかめない感じだな。」
「まさか何かを為す為の”囮”でしょうか……?」
「―――それに関しては目下調査中です。」
リィン達がテロリスト達について話し合っているとクレア大尉がリィン達に近づいてきた。
「クレア大尉……」
「その、お疲れ様でした!」
「ふふ、皆さんの方こそ。おかげさまで、そこまで大きな被害を出さずに済みました。」
「はは……大したことは。」
「わたくし達は自分達で出来る事をしたまでですわ。」
「とにかく残されていた人々も無事でよかったです。」
クレア大尉に労われたマキアスは苦笑し、セレーネは謙遜した様子で答え、アリサは安堵の表情で答えた。
「ええ……そうですね。―――あくまで結果論ですが。」
「え……」
しかし真剣な表情で自分達を見つめるクレア大尉の言葉にエリオットは仲間達と共に目を丸くした。
「たまたま人形兵器を倒せたのは幸いでしたが……私達の到着を待たずに現場に踏み込んだのはいただけませんね。機密的な問題もありますし、二次被害の可能性も十分理解していたはずです。」
「う……」
「それは……」
「……………」
クレア大尉の指摘にアリサは唸り、セレーネは辛そうな表情をし、ツーヤは目を伏せて黙り込んでいた。
「”危機”の輪郭を見極め、できれば近寄らないこと―――そう忠告したはずですが?」
「………………」
クレア大尉にジト目見つめられたリィンは返す言葉がなく、黙り込み
「やれやれ、手厳しい姉ちゃんだなぁ。」
「まあ、言えてるかもしれないけど……」
「クレア大尉は”軍人”として、あたし達の身を心配して注意しているのですから、クレア大尉の言う事が正しいですね。」
クロウは疲れた表情で溜息を吐き、フィーとツーヤは静かに呟いた。
「それでも……危険から目を逸らし続けることはできません。」
「え……」
しかし決意の表情で自分を見つめるリィンの言葉を聞いたクレア大尉は呆けた。
「そこに”力”がある以上……どう付き合うか考える必要がある。それじゃありませんか?」
「あ……」
「リィン……」
「お兄様……」
「………………ふふ、仕方がありませんね。」
リィンの話を聞いたクレア大尉はリィンの目をジッと見つめた後苦笑した。
「……え……」
「結果的には大きな被害もありませんでしたし、今回は大目に見ましょう。今後はもう少し気を付けるよう
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