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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第162話
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あの”士官学院”の……」
リィン達の戦闘を見ていた工員や警備兵達は驚きの表情でリィン達を見つめていた。
「よかった……みんな無事みたいね。」
「ええ……誰も重傷を負っていないようですから、救出は成功ですね。」
「
任務完了
(
ミッションコンプリート
)
?」
「はは、そんなところだろう。」
無事の様子の工員達を見たアリサとツーヤは安堵の表情をし、フィーが呟いた言葉にマキアスは苦笑しながら頷いた。
「―――無事ですか、皆さん!」
するとその時クレア大尉率いる鉄道憲兵隊が現れた。
「クレア大尉……!」
「鉄道憲兵隊か……」
「……どなたも大事に至ってないようですね。後は我々が対処しますので皆さんは建物の外へと避難してください。」
「えっ……?」
「どういうことですか?」
「あの……わたくし達も手伝いますよ?」
クレア大尉の指示を聞いたエリオットとリィン、セレーネは不思議そうな表情をした。
「ここは軍事機密に属する軍需工場です。例えRF社のご令嬢やメンフィル帝国の貴族の方々でも、関係者以外の立入は本来、許可されていません。」
「それは……」
「微妙に納得はいかねえが……」
「ま、仕方なさそうですね。」
「……ええ……」
クレア大尉の説明を聞いたアリサは複雑そうな表情をし、クロウは疲れた表情をし、フィーの呟いた言葉にツーヤは静かに頷いた。
「………クレア大尉、後はよろしくお願いします。」
「ふふ……ええ、お任せ下さい。―――各員、彼らを迅速に外まで案内してください。要救助者ともども、くれぐれも丁重にお送りするように。」
「イエス・マム!」
こうして、鉄道憲兵隊によって軍需工場はあっという間に制圧された。人形兵器の駆逐や鎮火活動も迅速かつ手際よく進められていき、事件は収束することになるのだった。
「………とりあえずは一件落着みたいだな。」
「残されていた人達もみんな無事に保護できたってさ。あはは……やっぱりさすがだよね。」
「ああ……改めてすごさを実感するな。さすがは”鉄血宰相”直属の組織というべきか。」
「戦いを生業とする兵士の方達なのに、消火活動もできるのは驚きましたわ……」
「ふふっ、兵士は本来民を守る存在だからね。軍隊と言うのは何も戦争や他国からの侵略を防ぐだけの存在ではなく、災害が起これば真っ先に救助に動く組織でもあるんだよ、セレーネ。」
鎮火した工場を見つめたリィンは安堵の表情をし、エリオットの言葉にマキアスは頷き、驚いている様子のセレーネをツーヤは微笑みながら見つめて言った。
「でも……やっぱりこれってテロリストの
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