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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第161話
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拾って現在地を確かめたからだと思います。」
「ええっ!?」
「”ハッキング”……ガレリア要塞の時のあれか……確か導力端末に不正侵入する技術、だったよな?」
「え、ええ……クロスベルにはあるけど、帝国ではハッカーを取り締まる法はまだ無いから、今は違法ではないけど……」
疲れた表情で答えたツーヤの答えを聞いたリィンは驚き、マキアスに尋ねられたアリサは戸惑いの表情で答えた。
「レンさんは数ヵ月前にクロスベルに滞在していた時、暇潰し代わりにハッキングをしていましたから、その気になれば、ラインフォルトグループ全ての情報を引き出せると思いますよ。」
「さ、さすがにそれはありえないわよ。導力端末に明るい”第四開発部”がハッカー対策をしているから。」
ツーヤの話を聞いたアリサは戸惑いの表情で答えたが
「……最先端の導力端末技術を使い、エプスタイン財団から出向しているスタッフによるハッカー対策をしているIBCにも侵入して、情報を抜き取ったことやハッカー自身の端末にハッキングして情報を抜き取った事すらあるんですよ?」
「……………………」
ツーヤの話を聞いて冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「め、滅茶苦茶だ……」
「ぼ、僕たちでは全く理解できないレベルだよね……」
「というかレン姫はそのような技術を一体どこで学んだのでしょうね?」
「おいおいおい、何だよ、それ……どう考えてもチートの域だぜ……」
一方マキアスとエリオットも表情を引き攣らせ、セレーネは苦笑し、クロウは疲れた表情で呟いた。
「――まあそういう訳で、ハッカーの中でもトップクラスのハッキング技術を持つレンさんに頼めば高確率でRFグループのイリーナ会長ですら把握していない情報も手に入ると思いますが?」
「う、う〜ん……さすがにそこまでする必要はない……というか、そんな危ない橋を渡るような真似は止めておこう。」
「そ、そうだな。あくまで士官学院の実習として動くのだから、違法行為ギリギリな真似はするべきではないな。」
「それにあの”殲滅天使”がタダでやってくれるとは、到底思えない。昨夜の時も、クレア大尉に自分の持つ情報を交換する代わりに同席したし。」
ツーヤの問いかけにリィンとマキアスは仲間達と共にアリサを気にしながら答え、フィーはジト目で呟き
「ううっ、今の話を聞いたら、別の心配が出て来たわよ……ハア……」
アリサは疲れた表情で溜息を吐いた。
その後リィン達は課題の消化をしながらRFグループの情報収集を開始した。
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