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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第160話
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猫”が調べた時点では大きさは約7アージュくらいで、積んでいる武装は接近戦用の武装ばかりで、遠距離用の武装は見かけなかったから”パテル=マテル”と比べれば火力も大した事はないけど、少なくとも帝国正規軍の主力である”アハツェン”や軍用飛行艇を軽く圧倒できるスペックね。しかも”機甲兵”の中にある”隊長機”と呼ばれている種類には”リアクティブアーマー”っていう特殊な防壁があって、その防壁を使えば”アハツェン”の砲撃も無傷で防げるわ。横流しの鉄鉱石の”一部”はそちらの量産に使われているみたいよ?」
「”一部”ですか……残りについては心当たりはありませんか?」
「うふふ、それについても勿論知っているけど、”
機甲兵
(
パンツァーゾルダ
)
”とは別のお話になるから、その情報については教えてあげられないわ。むしろ、お姉さんに”
機甲兵
(
パンツァーゾルダ
)
”や”リアクティブアーマー”の話をしただけでも大サービスなのよ?」
「……………………………”
仔猫
(
キティ
)
”はそのような情報をラインフォルトグループのどの部署から手に入れたのですか?」
レンの話を聞いたクレア大尉は自分の予想以上の兵器を隠し持っている事に厳しい表情で黙り込んでいたが、すぐに気を取り直してレンに尋ねた。
「うふふ、残念ながら”時間切れ”よ。」
「え…………―――あ…………」
レンが呟いた言葉に呆けたクレア大尉だったが、すぐにレンが泊まっているホテルの前に到着した事に気付いた。
「お仕事が忙しい中、他国の皇女のレンをわざわざホテルまで送ってくれてありがとう♪」
「いえ。私は軍人として当然の義務を果たしたまでですし、感謝をするのはむしろ私の方です。私がリィンさん達の前で口にした情報でも釣り合いが取れないくらいの大変貴重な情報を提供して頂き、誠にありがとうございました。もしルーレで何かあればすぐに鉄道憲兵隊にご連絡を。レン姫がルーレでの滞在を無事終えられるように、我々鉄道憲兵隊も出来る限りレン姫の御力になりますので。」
レンにお礼を言われたクレア大尉は敬礼をしてレンを見つめた。
「ふふっ、前向きに考えておくわ。レンの為にそこまで言ってくれたクレアお姉さんには”サービス”にお姉さんの最後の質問に対する答えに辿り着く為のとっておきのヒントをあげるわ♪」
「”ヒント”ですか……―――お願いします。」
「――――”ガレリア要塞”に”列車砲”が搭載された年は今から何年前だったかしらね?」
「え………………」
レンの口から出た予想外の問いかけにクレア大尉が呆けたその時、レンは両手でスカートを軽く摘み上げて上品に会釈をした後ホテルの中に入って行った。
「……”ガレリア要塞”に”列車砲”が搭載された年は1199年。今年は12
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