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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第160話
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けた声を出し、レンは口元に笑みを浮かべ、フィーは真剣な表情で尋ねた。
「もはや否定できないかと。少なくとも四大名門の筆頭、”カイエン公”が背後にいるのは間違いないでしょう。彼らが使った3隻の飛行艇も海都オルディスから流れた物である調べもついている状況です。」
「―――加えて通商会議の時にプリネお姉様が世間に公表した領邦軍に”帝国解放戦線”の身分を保証するカイエン公爵の印籠が押されてあった書状もあったしねぇ?」
クレア大尉の話に続くようにレンは口元に笑みを浮かべた。
「そうでしたか……」
「カイエン公……ケバケバしいオジサンって聞いたけど。確か、ユーシスのお兄さんがレグラムに迎えにきたんだっけ?」
「ああ……聞いた話によるとね。そして今回、そのルーファスさんが秘密裏にルーレを訪れていた……―――教えてください。このルーレで起きていることを。そして……アリサの実家が、”ラインフォルトグループ”がそれとどう関わっているんですか?」
フィーの問いかけに頷いたリィンはクレア大尉に話を促した。
「ふふ……ようやく本題に入る事ができますね。―――現在、鉄道憲兵隊では『ラインフォルト第一製作所』への強制査察を検討しています。」
「強制査察……」
「第一製作所……RFグループの一部門ですか。」
(うふふ、狙いはいいけど、それはダミーよ?)
リィン達と共にクレア大尉の話を聞いているレンは口元に笑みを浮かべた。
「ええ、鉄鋼などを中心に手がけるラインフォルトの主要部門ですね。その部門に、我々は今、ある疑いをかけている状況です。……お二人とレン姫は、RFグループに様々な派閥があるのをご存知ですか?」
「そうなの?」
「ああ、アリサとシャロンさんがそんな事を漏らしてたけど……」
「まあ、大陸全土に支店を広げている巨大重工業メーカーだから、当然あるでしょうね。」
クレア大尉の説明である事が気になったフィーに尋ねられたリィンとレンはそれぞれ答えた。
「ええ、レン姫の仰る通りです。鉄鋼、鉄道、兵器、工作機械など、RFグループは巨大な各部門によって構成されています。問題は、それらの一つ一つが、あまりにも巨大になりすぎた事……そして―――それぞれの部門が貴族派、革新派にわかれている事です。」
「そ、そうなんですか!?」
「……そんな所まで。」
「まあ、”戦争”をするからには兵器の製造元を抑える必要はあるものね。」
クレア大尉の話を聞いたリィンとフィーは血相を変え、レンは納得した様子で頷いた。
「勿論、グループをまとめるイリーナ・ラインフォルト会長もある程度は把握しているでしょう。ですが、独立採算制という彼女が
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