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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第159話
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静かで落ち着ける店なので内密な話もしやすいでしょう。」

「上層の南側にある『F』というダイニングバー……了解しました、これから伺います。」

「お待ちしています。少々遅れても構いませんので。それと―――できればアリサ・ラインフォルトさんには事情を伝えない方がよろしいかと。」

「え…………」

クレア大尉の話を聞いたリィンは呆けた表情をした。



「実は、RFグループにも関わってくる話になりますから。判断はお任せします。では、お待ちしていますね。」

リィンに伝える事を終えたクレア大尉は通信を切り

(……アリサだけに伝えないのもちょっと気がとがめるな。仕方ない、時間もないことだしみんなには伝えずに行ってくるか。)

リィンは考え込んだ後玄関に向かい、ペントハウスを出た。



(……考えてみれば鍵を開きっぱなしはまずいな。かと言って他の誰かに頼んで鍵をかけてもらうのも……仕方ない、やっぱりアリサに事情を話して……)

玄関を出たリィンは鍵を開けっ放しにしている事に気付いて考え込んでいた。

「―――お出かけですか?」

するとその時いつの間にかリィンの背後にいるシャロンが声をかけて来た。



「シャ、シャロンさん!?(気配がなかったぞ……?)」

「ふふっ、みなまで仰らなくてもちゃんとわかっておりますから。皆様へのフォローはお任せ下さい♪」

驚いているリィンにシャロンは満面の笑みを浮かべて答えた。

「え。」

「どなたかはご存知ありませんが可愛い方と逢引されるんでしょう?特にお嬢様とセレーネ様には気付かれぬよう配慮しますからどうかご安心を♪」

(うふふ、相変わらず話のわかるメイドね♪)

(ふふふ、というかご主人様ならいつか彼女をも惹きつけるのではないでしょうか?)

(リ、リザイラ様……本当にそうなりそうで、冗談になっていないですよ……)

(フフ、”可愛い方”と会うのは事実ね。)

シャロンの配慮にベルフェゴールはからかいの表情になり、リザイラの推測を聞いたメサイアは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、アイドスは微笑みながらシャロンを見つめた。



「いえ、そういう色っぽい話じゃ全くありませんから。その、ちょっとした知り合いがルーレに来ていまして……情報を提供してくれるそうなので話を聞きに行こうかと。」

「ふふっ、わかりました。施錠はわたくしにお任せ下さい。それと、朝帰りしても問題ないようアリバイ作りにも協力を……」

笑顔で答えたシャロンの話を聞いたリィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「き、気持ちだけありがたく。それじゃあ、行ってきます。」

「はい、お気をつけて。」

その後リィンはエレベータ
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