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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第159話
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、でもやらなかったらそれはそれで『薄情です』なんて不機嫌になられたし……」
「はあ……本当にエリゼたちとは意見が合いそうだわ。……―――ん……」
真剣な表情で考え込む様子のリィンを見たアリサは冷や汗をかいて肩を落として溜息を吐いた後なんとリィンの唇に口付けをした!
「んんっ!?!!!!??」
「ん……ちゅ……れる…………」
リィンと舌を絡めるほどの深い口付けを終えたアリサは真っ赤になった顔でリィンから離れ
「そ、その……今のはさっき私の頭を撫でた”仕返し”よ。い、言っておくけど、”婚約者”の私やエリゼ達以外の女の子に絶対にあんな事をしたらダメよ!」
「あ、ああ……」
「そ、その……私を元気づけてくれた”お礼”にトリスタに帰ったら、いっぱい奉仕をしてあげるわね……それじゃあまた後でね!」
そしてアリサは真っ赤になった顔でテラスから出て行った。
(アリサの唇、相変わらず柔らかいよな……それにトリスタに帰ったらする”奉仕”ってやっぱり…………じゃなくて!?ちょっとは調子を取り戻してくれたようだな……)
アリサがテラスから去るとキスをされた際のアリサの唇の感覚や去り際に呟いたアリサの言葉を思い出したリィンは顔を真っ赤にして固まった後すぐに首を何度もブンブンと横に振って気を取り直した。するとリィンのARCUSに通信の音が鳴った。
(ARCUSの通信……?そうか、お膝元のルーレなら当然使えてもおかしくないよな。サラ教官かレオンハルト教官か……?)
通信が来ている事に首を傾げたリィンだったがすぐに察して通信を始めた。
「―――トールズ士官学院、リィン・シュバルツァーです。」
「よかった、繋がりましたか。ミリアムちゃんからナンバーを聞いておいてよかったです。」
「そ、その声は……まさか、クレア大尉ですか?」
予想外の人物の声にリィンは驚きの表情で尋ねた。
「はい、夜分遅くに突然の連絡をして申し訳ありません。今、よろしいでしょうか?」
「……はい。こちらは大丈夫です。」
「実は、リィンさんにお伝えしたい事があるんです。ですが通信では少々、障りもあるような内容で……これから市街で会って話すのは難しいでしょうか?」
「これから……その、士官学院の活動に関係ある話ですよね?」
「ええ―――厳密に言えば。ただ、領邦軍が警戒している中、大勢で行動するのは目立つでしょう。それでリーダー格である貴方に連絡させて頂いたんです。」
「いや、別に自分はリーダーという訳じゃ……―――わかりました。指定された場所に伺います。どちらに行けば?」
「ルーレ市上層、空中回廊の南側に『F』というダイニングバーがあります。
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