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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第159話
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(同時にリィンの欠点でもあるわね。)
その様子を見守っていたベルフェゴールとリザイラは興味ありげな表情をし、メサイアとアイドスは苦笑していた。
「―――アリサはいい子だな。」
「………っ!?な、なによいきなりっ……?」
そしてリィンの言葉を聞いたアリサは顔を真っ赤にしてリィンを睨んだ。
「いつもいつも、そうやって人の事を気にかけているんだろう?たとえ相手に怒っていても思いやらずにはいられない……最初の頃の俺に対してもラウラやフィーの時も。妹のことだって俺をちゃんと窘めてくれたしな。ミリアムとエヴリーヌのことだって何気に気を配ってくれただろう?みんな感謝してると思う。―――多分、俺が一番だろうけど。」
リィンはアリサと出会ってからの今までの出来事を思い出しながら呟き
(えへへ……アリサのそんな優しいところが、私達精霊にとってとっても心地いいんだよ♪)
リィンの話を聞いたミルモは嬉しそうな表情で頷き
「あ…………〜〜〜っ〜〜〜……」
アリサは呆けた後真っ赤な顔でリィンから視線を逸らした。
「今、ルーレで起きている水面下の動きは確かに心配だ。アリサの故郷でもあるし、イリーナ会長も関係している可能性は高いだろう。だから……俺達Z組としても動きを探ってみないか?」
「え……で、でも実習の課題もあるしそんな事までする余裕は……」
リィンの提案を聞いたアリサは驚いた後戸惑いの表情でリィンを見つめた。
「依頼を片付けながらでいい。できる範囲で構わないだろう。―――俺だけじゃない。みんな同じ気持ちみたいだ。フィーも、エリオットも、マキアスも、ツーヤさんとセレーネも。クロウだって気にかけていた。だったら俺達は、俺達の判断で実習活動として行っていけばいい。これまでと同じように。」
「リィン……―――わかった。ありがとうは言わないわ。シャロンは口が堅いから聞き出せないとは思うけど……私は私で、ルーレにいる知り合いに心当たりがないか聞いてみるわ。この時間ならまだ通信で連絡しても大丈夫だと思うし。」
「ああ、そちらは頼むよ。明日の朝、依頼を受け取ったらみんなで方針を話し合おう。」
「うん、わかった。それじゃあ早速、通信で聞いてみるわね。」
リィンの言葉に頷いたアリサは出入り口に向かったが立ち止まった後、リィンの真正面に来てリィンと向かい合った。
「―――コホン、ひとつ忠告。あんな風に女の子の頭を軽々しく撫でるもんじゃないわ。貴族とか平民に関係なく、男子としてどうかと思うわよ。」
「え……ああ、確かにそうかもな。ごめん、何となく妹達によくやってたからというか。ってそうか、エリゼとエリスからも同じように突っ込まれてたな。うーん
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