第122話
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減らされた魔物達は戦闘続行をせず、背を向けて撤退した。
「………フン、一時撤退か。小知恵が廻る連中やな。」
「ええ、普通の魔獣と違って高い知恵を持っていそうです。やはり今までと同じく『あり得ない魔物』でしょうか?」
「ああ、レマン自治州の魔獣の生態は知らへんけどあんなのが普通にいるはずがない。」
「フッ、この”第四星層”とやらもなかなか楽しめそうじゃないか。」
「一体どこが楽しいのか全くわからないですの……」
「ミュウ、普通は誰も楽しいなんて思わないからわからなくていいのよ。」
「ったく、いい度胸をしているのも旦那とそっくりだな。」
ヨシュアの疑問にケビンが答えた後口元に笑みを浮かべて呟いたオリビエの言葉に考え込んでいるミュウにティアは優しく諭し、ガイは疲れた表情でオリビエを見つめていた。するとケビン達にとって聞き覚えのある音が聞こえてきた。
「おいでなすったか………!」
音を聞いたケビンは懐から”方石”を取り出した。するとケビン達の目の前に今まで何度も現れた女性の霊が現れた!
「………よくここまで………来ていただけました………この”第四星層”には3つの『修練場』があるようです………それぞれを制すれば………次なる道が開かれるはず………どうか………これを………」
女性が語るとケビンの手に地図が現れた。
「………ですが………どうか………気を付けて………”影の王”の狙いは………あなた……の………」
そして女性は最後まで語らず消えてしまった。
「………消えてしもうたか。”力”を奪われてるせいか満足に姿を見せられへんって感じやな。」
「ええ………彼女の方もはがゆいのかもしれません。ですが、ずいぶん貴重な手掛かりを託してくれましたね。」
ケビンの推測にヨシュアは頷いた後、ケビンの手にある地図を見つめた。
「ああ………」
ケビンが地図を開くと地図にはいくつか途切れている道があり、後は赤い点と”バルスタール水道”という名称の場所が示されてあった。
「……ふむ、右上にある赤い点が今いる場所みたいやな。すぐ左の上にあるのが”バルスタール水道”………多分、これが”彼女”の言ってた『修練場』ってヤツかもしれん。」
「……待って。先程の女性は修練場が3つあると言っていたけど………残りの2つはどこにあるのかしら?」
ケビンの話を聞いてある事が気になったティアはケビン達に訊ねた。
「多分………不自然に途切れている道の先にあるのかもしれません。ただ、どうやらこれも”ルール”に則っているみたいです。現時点でそちらに行っても”何もない”かもしれません。」
「空間を組み替えられる以上、あり得るかもしれへんな………仕
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