第120話
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庭園に仲間達と共に戻ったケビンはまず、二つの封印石を解放した。
〜隠者の庭園〜
「ああやって俺達は解放されたのか………」
「今度は誰が出てくるんだろうね〜。」
「私達は全員揃いましたから、あちらの方々の関係者でしょうね。」
解放されている様子を見つめていたガイは呆け、アニスの疑問を聞いたナタリアはケビン達に視線を向けて答えたが
「ナタリアさん、ご主人様が解放されていませんから、僕達もまだ全員揃っていませんの!」
「…………そうでしたわね。ごめんなさい、ミュウ。それにティアとガイも……貴女達は彼の生存を信じているのに………」
ミュウの答えを聞くと辛そうな表情で頷き、申し訳なさそうな表情でミュウやティア、ガイに謝罪した。
「気にしないで。状況を考えればそう判断するのが普通だもの。」
「ああ。それに死んだはずのラルゴが生き返ったって言う例が出てきたんだから、むしろ希望が出てきたくらいだぜ。」
「「…………」」
ナタリアの謝罪にティアとガイがそれぞれ返事をしている中、ジェイドは真剣な表情でバダックを見つめ、ジェイドに視線に気づいていたバダックだったが何も語らず黙り込んでいた。そして光の球は降りて来て、それぞれから見覚えのある人物達が現れようとした。
「あれは………!」
「ハハ、バダックに続いてようやく”同僚”が解放されたな。」
「ええ……フフ、また心強い人が解放されて何よりね。」
光から現れようとした人物達を見たヨシュアは驚き、フレンに視線を向けられたアーシアは微笑みながら答えた。すると光からそれぞれ皇子の服装や髪形をしたオリビエとジンがお互い向かい合い、地面に膝をついた状態で現れた!
「………む…………」
「………くっ………」
現れた2人はそれぞれ唸った後、顔を上げた。
「………ジンさん?」
「皇子………あんたか。どうやら夢………というわけでも無さそうだな。」
「フッ、違いない。シェラ君ならともかく夢の逢瀬に酒呑み友達というのは些かボクの流儀に反するからね。」
「ハハ、お前さんらしいな。しかし、さすがにシェラザードは酒飲み友達にはならないか。」
「シェラ君には呑まれても彼女の酒には決して呑まれるな。リベールで得た教訓の一つだよ。」
「くく、そりゃまた随分と貴重な教訓だったようだな。…………さてと。」
互いに半年ぶりの再会を終えたオリビエとジンは共に立ち上がってケビン達を見つめて問いかけた。
「………どういう事なのかできれば説明してもらえるか?」
「久々の逢瀬に感涙して熱いベーゼと抱擁を交わす前にね。」
「まったく………」
「はは、さすがと言うべきか
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