第120話
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「なるほど、ちょっと納得かも。ここってワケがわからないけど他と違って妙に居心地がいいし。」
仲間達が話し合っている中ミュラー少佐の口から出た推測を聞いたクローゼは呆け、ジョゼットは納得した様子で頷いた。
「ふむ………少し見えてきましたな。どうやら『彼女』は元々この場所にいた存在らしい。しかし”影の王”のせいで力を奪われてあんな姿になった。そんな状態にも関わらずオレらの手助けをしてくれている。」
「………その意味では各地に点在している石碑も『彼女』ゆかりかもしれませんね。まるで僕たちを導くかのように置かれていますから。」
「そうね。あの石碑がなければ、探索はもっと難航していたかもしれないわ。」
「私としてはできれば、その”方石”がどういう原理になっているのか調べたいのですがねぇ。」
「中将……”方石”は一つしかないとの事ですし、万が一の事を考えると迂闊に”方石”に触らない方がいいですよ。」
ケビンの意見に続くようにヨシュアとカリンは考え込みながら答え、ジェイドの言葉を聞いたティアは呆れた表情で指摘した。
「そう、そして同じ事がある重要な品についても言える。ケビン神父………君が持っているその”方石”だ。」
「あ………」
「その”方石”の正体は今の所定かではないが………少なくとも、彼女ゆかりの品である可能性は高いと思う。どうだろう、この読みは?」
「………いや、大したモンですわ。正直、この混沌とした状況でかなり情報が整理できた感じです。」
オリビエの推測を聞いたケビンは感心し
「ハッハッハッ、さすがは私と同じ声を持つ方ですねぇ。」
「フッ、それはこちらの台詞だよ。まさか異世界にこのボクと同じ美声の持ち主がいる事には驚いたが……その持ち主がまさか異世界の英雄で、しかも将軍クラスの人物とはね。フッ、さすがはボクの声の持ち主だね♪」
「何故、そこで声が関係しますの。」
声を上げて笑ったジェイドの言葉に対して髪をかき上げて酔いしれた様子で答えたオリビエの答えを聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力し、ナタリアが仲間達を代表してジト目で指摘した。
「はは………しかしそうなると………ただ前に進む以外にも目的が一つ増えましたな。」
そしてケビンは苦笑した後話を戻した。
「『彼女』の力を取り戻して詳しい話を聞かせていただく……つまり、そういう事ですね?」
「ええ、その通りですわ。多分そうでもしないと………あの”影の王”たちにはとても対抗できへんでしょう。」
「………確かに。」
「それと残りの封印石を見つけて、皆さんの仲間を解放して戦力を整える事ですね。」
クローゼの意見に頷いたケビンの推測にユリア大尉は同
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