第120話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。お二人ともこんな状況でまったく動じてへんですなぁ。」
「みゅっ!?ジェイドさんの声とそっくりですの〜!」
「ハッハッハッ、こんなにも早く噂の人物と出会えて何よりですね。」
ジン同様全く動じていないオリビエの様子にミュラー少佐は呆れ、ケビンは苦笑し、オリビエの声とジェイドの声が同じである事にミュウは驚き、ジェイドは興味ありげな様子でオリビエを見つめた。その後ケビン達は状況を説明した後、初見であるリース達とオリビエ達は自己紹介をし合った。
「………ふむ………」
「………むむむ………これはどうしたものか………」
事情を聞き終えたジンは考え込み、オリビエは唸った。
「俄かには信じられないだろうがこれが我々の置かれた状況だ。まずは受け入れたうえで対処して行くしかあるまい。」
「ああ、ミュラー。君は一つ勘違いをしているよ。すでにボクは、この状況を現実として受け入れているのだから。」
「………ならばどうしてそのようなしかめ面をする?」
オリビエの答えを聞いたミュラーは不思議そうな表情でオリビエを見つめて尋ねたが
「フッ、決まっているじゃないか。ヨシュア君、クローディア殿下、ティータ君、カリンさん、アーシアさん、ジョゼット君………そしてユリアさんと初対面のリース君に異世界の麗しきレディであるティアさんにアニス君、ナタリア陛下………いったい誰から、再会の抱擁とベーゼを交わそうと悩んでね。」
「…………………」
酔いしれている様子で語るオリビエの答えを聞いて呆れた。
「あ、あはは………」
「え、えっと……そういうのはちょっと……」
「ふふ、本当に相変わらずですね。」
「ねえヨシュア………ホントにこれが帝国の皇子殿下なわけ?」
「はは、一応そうみたいだね。」
いつもの調子のオリビエにティータとカリンは苦笑し、クローゼは懐かしそうに微笑み、呆れた表情をしているジョゼットの疑問にヨシュアは苦笑しながら答え
「ハア……八方美人な事をしていたら、その内痛い目に遭うわよ?」
「それには同感だ。ロイドも気を付けろよ?」
「いや、何でそこで俺が出てくるんですか!?」
溜息を吐いたアーシアの言葉に頷いたフレンに視線を向けられたロイドは疲れた表情で答えた。
「……呆れた皇子ね。」
「多くの女性達に飽き足らず、既婚者の私にまでそんな事をしようと思っているなんて、皇族以前に人として最低ですわね。」
「いや〜、あのピオニー陛下と同レベルか下手をすればそれ以上の皇族が存在し、しかも私と同じ声の持ち主とは夢にも思いませんでした。さすがは異世界ですねぇ。」
「フッ、異世界の皇族相手でも毒が混じった言葉を平然と吐くとはな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ