第88話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜グリューネ門〜
「つ、疲れた〜!慣れない事はやるもんじゃないわ〜!もう2度とこんな事をしたくないわ…………」
「ミントもすっごく疲れたし、緊張したよ〜!」
メンフィル兵達がいなくなった後、着替えて、元の服装に戻ったエステルとミントはヨシュア達の所に戻った時、脱力して、いつもの雰囲気と口調に戻り、疲労を隠せない表情で溜息を吐いた。
「フフ、そうですか?お二人とも立派でしたよ。私もお二人を見習わないといけませんね………」
「よ、よかった〜。いつもの2人に戻って…………」
2人の様子を見たクローゼは微笑み、ティータは安堵の溜息を吐いた。
「それにしてもエステル。君、いつからあんな口調で話せるようになったんだい?」
「ん?あんな口調って?」
ヨシュアの疑問にエステルは尋ねた。そしてエステルの疑問に答えるかのようにシェラザードが答えた。
「貴族の口調の事を言っているのよ。」
「あ〜………さっきの口調ね………」
シェラザードの答えを聞いたエステルは苦笑した。
「フフ、デュナンにも見習わせてあげたいほど、ご立派でしたよ。」
「あ、あはは………さすがにそれは誉め過ぎですよ〜。」
女王の言葉にエステルは苦笑しながら答えた。
「全く…………俺が知らぬ間に一体何があったんだ?」
そこにモルガンと共にカシウスがやって来た。
「あ、父さん。あたし達の護衛部隊の指示はしなくていいの?」
「………一応、一通りの指示は終わった。……………それでエステル。一体何があったんだ?」
「あ〜…………信じられないと思うけど、実は…………」
そしてエステルはプリネと共に一連の出来事を説明した。
「お、おぬし達と姫様がメンフィルの本国に……!?」
「エステルがあの”覇王”の側室達が転生した人物…………」
「……………………」
エステル達の話を聞き終えたモルガンは驚き、ヨシュアは呆け、カシウスは考え込んでいた。
「転生………ですか。にわかには信じがたいのですが、教会では信じられているのでしょうか?」
一方話を聞いて考え込んでいた女王はケビンに尋ねた。
「いやまあ、確かにそういう説は聞いたことがありますけど、実例を聞いた事がありませんから、俺からは何とも答えられませんわ………」
尋ねられたケビンは溜息を吐いて答えた。
「フフ、私達の世界がこちらの世界と繋がった時、私達の世界の”理”が影響しているかもしれませんね。」
「…………貴女は?」
リタの言葉を聞いた女王はリタを見て尋ねた。
「………初めまして。私の名はリタ。リタ・セミフ。メンフィル帝国が治めるレスぺレント地方の南方、アヴァタール地方に
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ