第88話
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して闇の神殿で最大の勢力である暗黒の太陽神等になると話は別になりますが………」
「メンフィルはその中でどちらにも傾く事なく、”共存”を謳っている………か。”覇王”達はとてつなく険しい道を歩いて来たのだろうな………」
「ええ…………一体どれほどの戦いを生き抜いてきたのでしょう、メンフィルは………」
プリネの答えを聞いたジンは考え込み、クローゼは真剣な表情で呟いた。
(”軍神”か……エラルダ大司教やったら、絶対にこっちの世界での活動に反対するやろうな………)
一方ケビンは真剣な表情で考え込んでいた。
「現神の他にも土着神という神が存在し、そして崇められている国があります。……その中でも有名な国は”水の巫女”が崇められ、そして”神殺し”セリカ・シルフィルを客将として迎え、アヴァタール地方最大の勢力と言われるレウィニア神権国です。」
(セリカ……確かパズモ達の元・主であたしがこの剣に誓った人の一人………この国にいるんだ………)
「”神殺し”!?なんや、その物騒な呼び名は!?」
プリネの説明を聞いたエステルは真剣な表情で地図を見つめ、ケビンは驚きの表情で尋ねた。そしてプリネはさらに説明をした。
「オイオイオイ………そんなとんでもない存在もいるんかいな………(”神を殺した”って………総長をも超えるとんでもない人物もおるなんて………)」
「もはやおとぎ話を聞いているような感覚ですね………」
セリカの事を知ったケビンは驚きの表情で呟き、女王は真剣な表情で呟いた。
「……”神殺しが居る所に災いあり”と語られるほど、世界の禁忌と言われる存在です。関わらない方がこの国……いえ、ゼムリア大陸の為でしょう。……まあ、”神殺し”セリカ・シルフィルは普段は自分に仕える数名の侍女達と共に自分の屋敷に籠っているので、滅多に表舞台に出てきませんし、メンフィルも”神殺し”とは関わらない方針なので、”神殺し”がこちらの世界に来るようなことはないと思いますので、ご安心下さい。」
それぞれ重々しい雰囲気を纏わせている女王達を安心させるように、プリネは苦笑しながら説明した。
「………それで話は戻るのだが、エステル。お前は本当にリウイ陛下の側室だった方達の転生した人間なのか?」
「うん。…………ほら、これならどう?」
カシウスに尋ねられたエステルは目を閉じて集中し、黒髪と翡翠の瞳になった!
「なっ………!」
「その髪と瞳は武術大会の時に見せた………!」
変貌したエステルを見たカシウスとヨシュアは驚いた。また女王達も信じられない表情でエステルを見ていた。
「ま、こういう訳って事。さっきの口調は2人の”王族”としての口調を真似ただけよ。まあちょっと、ズルした気
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