第88話
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ある”冥き途”の見習い門番です。どうぞ、お見知りおきを。」
女王に尋ねられたリタは可愛らしい笑顔を見せて答えた。
「”冥き途”?一体それは何なのでしょうか………?」
そしてリタは自分の事や”冥き途”の存在、”魂”は転生することを説明した。
「異世界にはそんなところがあるなんて……」
「にわかには信じがたいですが……神や天使、そして幽霊まで現存するような世界ですから、あってもおかしくありませんな………」
リタの説明を聞き終えた女王は驚き、モルガンはリタに視線を向けた後、重々しい口調で答えた。
「………少し気になったのですが、異世界というのはどのぐらい広いのでしょうね……?メンフィル帝国の国力はゼムリア大陸を超えると噂されておりますし………」
一方ユリアはある事を呟いた。
「そうですね………いい機会ですし、陛下達にも私達の世界を少しだけご教授させて頂きます。」
そしてプリネは異空間よりディル・リフィーナの世界地図を出して、それを広げて女王達に見せて、説明した。
「い、異世界っていうのはし、信じられんほど、広いねんな…………しかも宗教の数もとんでもないし…………」
「メンフィル帝国でさえ、大陸の一部だなんて…………」
地図を見て、説明を聞き終えたケビンは驚きの表情で語り、女王は真剣な表情で呟いた。
「しかしそれでも国力は相当ですな………広大な土地を治め、さらに一部の内海全ての海上権を握っているとは………」
(フ〜ム………彼らと本気で敵対するつもりなのかね、あの”怪物”は。初めてメンフィルの国力を知って思ったけど、少なくともゼムリア大陸以上はあるじゃないか。こんな国に勝とうと思うなんて、無謀としか言いようがないけどね。やれやれ………エレボニアを潰す気なのかね?)
一方モルガンは重々しい口調で呟き、オリビエは心の中である人物の真意を考え込んでいた。
「………プリネ姫。一つ気になったのですが、よろしいでしょうか?」
「何でしょうか?」
カシウスに尋ねられたプリネはカシウスを見た。
「現在ゼムリア大陸にて活動している異世界の宗教………イーリュンとアーライナは光と闇、相反する神殿と聞きましたが、何故双方の神殿は争う事なく、均衡を保っているのでしょうか?……プリネ姫のお話だと、基本光の神殿と闇の神殿は敵対しているとの事ですが………」
「それは双方の神殿の意向が関係しています。……イーリュンは”全ての傷ついた人を癒す”という教えの元、種族問わずに接して癒していますし、アーライナは”混沌”を望む宗教。敵対をしない限り、基本中立を貫いています。………これが私達闇の勢力を敵視している光の三太陽神の神殿や、軍神や嵐の神、そ
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