第87話
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呑気に笑い、それを見たアガットは呆れ、ティータは溜息を吐き、リタは可愛らしい笑顔で微笑み、ジンは真剣な表情でエステル達を見た。
「フフ、プリネ姫やクローディア姫と”公式”の場で会うのは私とミントの栄典式以来ですね。ルクセンベール卿と”公式”の場で会うのはこれで2度目ですね。あの時は娘共々ろくに挨拶もせず去ってしまい、申し訳ございませんでした。」
そしてエステルは優しい微笑みを浮かべてプリネとクローゼ、ツーヤを見て言った。
「いえ、お2人も私と同じようにマーシルン家の方達とお話をされてお忙しかったから、仕方ありません。……こちらこそ、ご挨拶をせず、申し訳ありませんでした。それとルーハンス卿も”お久しぶり”ですね。ファラ・サウリン卿とは相変わらず、本物の親娘のような親しい関係ですね。貴女と同じ種族の者として羨ましい限りです。」
一方ツーヤも微笑んで上品に答えた後、ミントを見て言った。
「え、えっと。……そちらこそ、ルクセンベール卿とプリネ姫の関係は同じ種族の者として、ミン……私では決して真似できないとても親しい関係ですね。」
そしてミントは戸惑いながら答えた。
「………失礼ですが、貴女もお二方と同じようにメンフィルの貴族の方なのでしょうか?」
ツーヤとミントの会話が途切れるとカシウスがツーヤを見て尋ねた。
「……ご紹介が遅れ、申し訳ありません。”ルクセンベール”家当主にして、プリネ姫の護衛騎士兼専属侍女、ツーヤ・ルクセンベールと申します。」
「ツ、ツーヤもメンフィルの貴族に………」
ツーヤの自己紹介を聞いたヨシュアは呆けた表情でツーヤを見た。
「……ご挨拶が遅れ、申し訳ありません。”初めまして”。リベール国王、アリシア・フォン・アウスレーゼと申します。」
「……リベール王国軍所属、将軍職を務めさせて頂いているモルガンと申します。……”竜騒動”の事件の際、ボースの復興の為にわざわざ護衛の兵達を派遣をして頂き、真にありがとうございました。」
「……同じくリベール王国軍所属、准将を務めさせて頂いているカシウス・ブライトと申します。”公式”の場で”お会い”するのは”初めて”ですな。」
「………リベール王室親衛隊隊長、ユリア・シュヴァルツと申します。以後、お見知りおきを。」
そして女王は会釈し、モルガン達は敬礼をして自己紹介をした。
「さて……自己紹介はこれぐらいにして、早速本題に入りましょう。今のリベールの状況ですと、お互い忙しい身でしょう。」
そしてエステルは凛とした表情で女王達を見て言った。
「ええ。……では、単刀直入に聞きます。この大勢のメンフィル兵達は一体何なのでしょうか?」
エステルに言われた女王は頷いた後、真剣な表情で尋ねた。
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