第86話
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は巨大な機械人形もあったそうです!」
「なに……!?」
「そ、それって……!」
「ああ……”執行者”だろうね。巨大な機械人形というのも気になるし、父さん……彼らは一般兵の手に余る。ここは僕に行かせてほしい。」
士官の報告を聞いたユリアは驚き、エステルは血相を変え、ヨシュアは静かに頷いてカシウスを見て提案した。
「ふむ……」
ヨシュアの提案にカシウスは考え込んだ。
「ちょっとヨシュア……なに1人で行こうとしてるのよ。昨日の約束をもう忘れたの?」
「エステル、でも……」
「”結社”が動き始めた以上、遊撃士としても放っておけない。絶対に付いて行くからね。」
「エステル……」
エステルの答えを聞いたヨシュアはエステルを見つめ
「エステルだけじゃないわ。あたしも付き合わせてもらうわよ。個人的な因縁もあるしね。」
「ああ、俺も同じくだ。」
「シェラさん、ジンさん……」
「ま、拘りがあるのはお前だけじゃねえってことだ。抜け駆けはナシにしようぜ。」
「そ、そうだよお兄ちゃん!こーいう時こそみんなで力を合わせなくちゃ!」
「アガットさん、ティータ……。……ありがとう、助かります。」
シェラザード達の心強い言葉を聞いたヨシュアはお礼の言葉を言った。
「決まりのようだな。遊撃士協会にお願いする。”四輪の塔”の異変の調査と解決をお願いする。これは軍からの正式な依頼だ。」
「うん……分かったわ!」
「しかと引き受けました。」
カシウスの依頼にエステルとヨシュアは力強く頷いた。
「……お祖母様。私に”アルセイユ”を貸していただけませんか?」
その様子を見ていたクローゼは決意の表情で女王にある提案をした。
「へっ……!?」
「で、殿下!?」
「ふふ……確かに一刻を争う事態です。わたくしも”アルセイユ”を提供しようと思いましたが……。そう申し出たということは覚悟が固まったという事ですか?」
クローゼの提案にエステルとユリアは驚き、女王は微笑んだ後、クローゼを見つめて尋ねた。
「いえ……まだです。ですが、船をお返しする時には必ず答えを出すと約束します。」
「ふふ……いいでしょう。リベールの希望の翼、好きなように使ってみなさい」
凛とした表情のクローゼを見た女王は微笑んで言った。
「ありがとうございます。ユリア大尉、発進の準備を。可及的速やかに”四輪の塔”へ向かいます。」
「承知しました!」
クローゼの指示にユリアが敬礼をしたその時!
「し、失礼します!」
さらに他の士官が慌てた様子で謁見の間に入って来た。
「今度は何だ?」
「ハッ!グリューネ門に
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