第86話
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くさんの『絆』ができたのね………こんなにも多くの人達に心配され、そして暖かい家族に囲まれているヨシュアは幸せ者ね……もう、”私”という存在は必要ないのかもしれないわね………)
(カリンさん……………どうしてあんなに寂しそうな表情をしているんだろう………?………後で聞かなくちゃ。)
一方プリネは寂しげな笑みを浮かべてヨシュアを見つめ、プリネの様子を見たエステルはある事を不思議に思った後、決意の表情になった。
「失礼します!」
その時、ユリアが大慌ての様子で謁見の間に入って来た。
「ユリア大尉……」
ユリアの様子から何か重大な事を知らされると思った女王は気を引き締めた表情になった。
「王都を除いた5大都市の近郊に正体不明の魔獣の群れが現れました!報告から判断するにどうやら人形兵器と思われます!」
「あ、あんですって〜!?」
「動き出したか……」
ユリアの報告を聞いたエステルは驚き、ヨシュアは気を引き締めた表情で呟いた。
「それと、各地の関所に装甲をまとった猛獣の群れと紅蓮の兵士たちが現れました!現在、各守備隊が応戦に当たっております!」
「そうか……」
「急いでハーケン門に戻る必要がありそうだな……」
ユリアの報告にカシウスは重々しく頷き、モルガンも頷いた。
「そ、それと……」
「なんだ、まだあるのか?」
言いにくそうな表情をしているユリアにモルガンは尋ねた。
「詳細は不明なのですが……”四輪の塔”に異変が起きました。得体の知れぬ『闇』に屋上部分が包まれたそうです。」
「!!!」
「まさか、”四輪の塔”を用いるのが第3段階……」
「あの塔にそんな秘密があったなんて………」
「塔の件もそうだけど、敵は本格的に動き出したようだね………」
「チッ……嫌な予感が当たりよったか。」
ユリアの報告を聞いたエステルは目を見開いて驚き、プリネは真剣な表情で呟き、ツーヤは信じられない表情になり、リタは気を引き締めた表情になり、そしてケビンは舌打ちをした後真剣な表情で呟いた。
「なお、哨戒中の警備艇が調査のため接近したそうですが……すぐに機能停止に陥り、離脱を余儀なくされたのことです。」
「『導力停止現象』か……」
「地上からの斥候部隊は?」
「すでに派遣されたそうですが……」
カシウスの疑問にユリアが答えようとしたその時
「も、申し上げます!」
一人の王国軍士官が慌てた様子で謁見の間に入って来て、報告をした。
「各地の塔に向かった斥候部隊が撃破されてしまったそうです!し、信じ難いことですが、どの部隊もたった1人によって蹴散らされてしまったとか……しかもその中に
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