第85話
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ゼ、ティータ……」
「2人とも……心配をかけちゃったみたいね。」
クローゼとティータの言葉を聞いたエステルとヨシュアは2人を見た。
「まったくもう……。肝を冷やしてくれるじゃない。」
「へへっ……。だがまあ、家出息子を連れ戻せて何よりだったな。」
「シェラさん、アガットさん……」
シェラザードとアガットの言葉を聞いたヨシュアは2人を見た。
「2人とも……よく無事に戻ってきたな。」
「フッ、これも女神達のお導きというものだろうね。」
ジンやオリビエも安堵の表情を見せて言った。
「うわああああああん!ママが無事でよかったよ〜………!それにヨシュアさんも帰って来てくれて本当によかった…………!」
「もう………ミントったら………見た目はあたしより立派な大人なのに、中身はまだまだ子供ね………」
一方ミントは大声で泣きながらエステルに抱きつき、抱きつかれたエステルは苦笑しながらミントの頭を優しく撫でて、諭した。
「フフ、何はともあれエステルが戻って来て、本当によかったね。ミントちゃん、すっごく心配していたもの。」
「………あたしにはミントちゃんの気持ち………わかります。マスターが昏睡した時も凄く取り乱しましたし……」
その様子をリタは微笑ましい表情で見守り、ツーヤは静かな表情で語った。
「え…………君は………ミント………なのかい?」
一方ヨシュアは驚いた表情でミントを見て尋ねた。そして泣き止んだミントは涙をぬぐった後、エステルから離れてヨシュアを見て微笑んで言った。
「フフ………そうだよ。ミント、”成長”したからわからなかったのかな?”パパ”。」
「え。」
「パ、パパって………まだその呼び方は早いわよ〜!」
ミントの言葉を聞いたヨシュアは驚き、エステルは恥ずかしそうな表情で言った。
「おや〜?”まだ”って事は”いつか”は考えているのかい♪」
「そこっ!黙りなさい!」
オリビエはからかうような表情でエステルを見て、見られたエステルはオリビエを睨んだ。
「あの………ミント?さすがに僕の年齢で見た目は大人の君からそんな呼び方をされたら色々と不味いから、他の呼び方にしてくれないかな……?」
「やだ!ミントとママを心配させた罰として、パパはミントとママの我儘を聞かなくちゃダメ!」
「いや、でも………」
ミントの反論の言葉を言い返そうとしたヨシュアだったが
「い・い・よ・ね?パ〜パ?」
「…………………ハイ………(まさかミントがここまでエステルと母さんに似るなんて………やっぱり、エステルの影響かな…………)」
ミントの凄味のある笑顔に負けて、肩を落として頷いた。
「あ、あは
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