外伝〜夕陽の約束〜
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誘いに来たんだが……。ま、その様子じゃ聞くまでも無さそうだな?」
「うん……ごめん。先のことはどうなるか分からないけど……今はエステルと一緒に戻ろうと思っている。」
「ヨシュア……」
(うう〜……その言葉を聞けて、安心しました〜…………ひっく…………)
(………何も泣く事はないでしょうが………)
(フン…………まだ我は貴様を信じた訳ではない。エステルが許せば我等も許すと思ったら大間違いだぞ、小僧。)
(フフ……まるでエステルの父親のような言い方よ?……けどまあ、貴方の言う通りね。”裏切り”という行為はそんな簡単に許してもらえる行為ではない………ニル達の信用を取り戻したいのなら、エステルを傍で守り、幸せにしてみせなさい。)
ヨシュアの答えを知ったエステルはヨシュアを見つめた。一方エステルの身体の中にいたテトリは嬉しそうに泣き、それを見たパズモは呆れ、サエラブは鼻をならし、ニルは微笑んだ後、真剣な表情でヨシュアを見つめていた。
「ヘッ、そうか。」
「………………………………。ま、いっか。まだチャンスはありそうだし。」
「え”。」
ヨシュアの答えを知ったドルンは口元に笑みを浮かべて頷き、ジョゼットは残念そうな表情をした後不穏な事を呟き、ジョゼットの呟きが聞こえたエステルはジト目でジョゼットを睨んだ。
「ヨシュア、覚えといて!その脳天気女に愛想つかしたらボクたちの所に戻ってきなよね!歓迎するからさ!」
「だ、誰が脳天気女よ!」
「はは……ありがとう、ジョゼット!ドルンさん、キールさん!本当にお世話になりました!」
「ヘッ、こっちこそな!」
「じゃあな!機会があったらまた会おうぜ!」
そしてジョゼット達は山猫号に乗り込み、離陸してどこかに飛び去って行った。
「……ねえ、エステル。」
山猫号を見送ったヨシュアはエステルを見た。
「なに……?」
「……敵はあまりにも強大だ。多分、教授がエステルを掠ったのも僕を燻りだすためだったと思う。留守中に”グロリアス”を堕とされないようにするためにね。」
「あ……」
「レーヴェだって、あの場で僕たちを始末してからエンジンの暴走を止められたはず。そうしなかったのは……僕があまりにも不甲斐なかったから情けをかけたんじゃないかと思う。」
「………………………………」
ヨシュアの説明をエステルは黙って聞いていた。
「他の執行者についても同じ……。単純な戦闘力でいったら僕を上回っている達人ばかりだ。正直、苦しい戦いになるだろう。」
「うん……」
「でも……約束するよ。もう2度と……現実から逃げたりしないって。君と一緒に……最後まで歩いていくって。
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