外伝〜夕陽の約束〜
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った笑みを浮かべ、ニルは溜息を吐いた。一方ヨシュアに背を向けているエステルは恥ずかしそうな表情で尋ねた。
「は?」
エステルに尋ねられたヨシュアは何の事か理解できず、呆けた声を出した。
「いいから答えてっ!」
「あ、ああ……。もちろんしてないけど。」
エステルの剣幕にヨシュアは戸惑いながら答えた。
「そ、それじゃあ……」
ヨシュアの答えを聞いたエステルは恥ずかしそうな表情をした後、ヨシュアに向き直った。
「ここで……あの夜のやり直しを要求してもいいよね……?」
「あ……」
頬を赤く染めたエステルに見つめられて尋ねられたヨシュアは空中庭園の事を思い出した。
「や、やっぱり初めてって女の子には大切なものだし……。ヨ、ヨシュアのせいで台無しになったんだから……責任……取ってくれるよね?」
「エステル……」
エステルの話を聞いたヨシュアは驚いた表情をした。
「………………………………」
エステルはヨシュアに一歩近づき、目を閉じて待った。
(……エステル……。………………………………)
そしてヨシュアはエステルを抱き寄せ、唇を重ねた。
(……あ…………)
ヨシュアと口づけをしたエステルは幸せな気分だったが
「おーい、ヨシュア!」
聞き覚えのある声がして、慌ててヨシュアから離れた。声がした方向をヨシュアと共に見ると近くに”山猫号”が降りて来た。山猫号が着陸すると山猫号からジョゼットが姿を現した。
「ボ、ボクっ子!?」
ジョゼットを見たエステルはジョゼットを睨んだ。
「なんだ、あんたもちゃっかり脱出してたのか。まったく……あのまま捕まっていればいいのに。」
「あ、あんですって〜!?」
「こら、ジョゼット。ケンカ売るんじゃないっての。」
「遊撃士の嬢ちゃんもこの場は休戦で構わねえな?」
ジョゼットの言葉を聞いてジョゼットを睨んでいるエステルにジョゼットの後から出てきたキールがジョゼットを宥め、ドルンが提案した。
「うん、まあ……さっきは助けられたしね。改めてありがとう。本当に助かっちゃった」
「がはは、いいってことよ。」
「フンだ、あんたを助けたつもりはないんだから。感謝される筋合いはないね。」
「ぐっ……1人だけでも捕まえたくなってくるわね。」
エステルにお礼を言われたドルンは豪快に笑い、ジョゼットは鼻を鳴らして答え、ジョゼットの態度を見たエステルはジョゼットを睨んだ。
「それよりヨシュア。この後どうするんだ?」
「え……」
ジョゼットを睨んでいたエステルだったがキールの言葉に驚いて、ヨシュアを見た。
「俺たちと一緒に来ないか改めて
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