外伝〜夕陽の約束〜
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うぐっ……悪かったわね。って、爆破なんて物騒なこと言わないでよ。いくら”結社”だからって皆殺しにするつもりだったの?」
ヨシュアの指摘に言葉を詰まらせたエステルは不安そうな表情で尋ねた。
「……そうでもしないと教授やレーヴェは倒せないからね。まあ、爆破したところで倒せる可能性は低かったけど……」
「はあ、まったくもう……。あたし、やっぱり捕まってよかったかも。あやうくヨシュアにとんでもないことをさせるとこだったわ。」
「ふふ……脱出する際にパズモ達に飛行艇を破壊させた君が今更な事を言うね。」
安堵の溜息を吐いているエステルを見たヨシュアは口元に笑みを浮かべて言った。
「う”。皆殺しなんて事をしようとしたヨシュアよりマシでしょ!?あたしがしたのは敵の拠点の施設と飛行艇の破壊だけだし!」
ヨシュアの指摘に唸った後、エステルは言った。
「ハハ…………」
エステルの言葉にヨシュアはまた口元に笑みを浮かべた。
「あーっ、今あたしのこと『また甘っちょろいこと言って』とか思ったでしょ!?」
「いや、しばらく見ないうちに大人っぽくなったみたいだけど……エステルはやっぱりエステルだなって思ってさ。すごく嬉しかったんだ。新しい髪型も凄く似合っているよ。」
「うっ……………」
ヨシュアの笑顔を見たエステルは照れた後、ヨシュアに背を向けた。
(こ、こらあたし!今さらヨシュアの笑顔になにドキドキしてんのよ〜!ああでも久しぶりだから結構クルっていうか……。………………………………)
「?エステル?」
心の中で焦っているエステルの様子に気づかず、ヨシュアは自分に背を向けた理由がわからず、声をかけた。
「ね、ねえ……。ヨシュア、あのボクっ子とけっこう仲良くなったのよね?」
「ボクっ子……ああ、ジョゼットのことか。そうだね、最初はずいぶんと嫌われていたみたいだけど……。最後はわりと打ち解けることができたかな。」
(………エステルが好きな癖に何をやっているのよ、貴方は………)
(……………相変わらずウィルのように見境なく女を引き付ける奴だな………いや………ウィルはまだ自分に好意を向けている者達の気持ちを理解して受け入れ、そして責任を持って全員を愛している事を考えれば、小僧の方が性質が悪いな………)
(ヨ、ヨシュアさ〜ん…………)
(ハア………エステルも面倒な人を好きになったものね……もしかしたら前世が持つ”運命”が関係しているのかしら?エステルの前世は側室だったし。)
「打ち解ける……。………………………………。……キスとか、した?」
ヨシュアの話を聞いたエステルの身体の中にいるパズモとサエラブは呆れ、テトリは冷や汗をかいて引き攣
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ