第84話
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の攻撃によって一部から煙を上げているグロリアスから脱出した!
「お、おのれ……!」
「ここまで暴れておいて、逃がすものか!」
「我々も飛行艇で出るぞ!」
炎の壁を消火し、周りの惨状を見て怒りに震えた猟兵達は無事だった飛行艇の所まで戻って、飛行艇を操作し、エステル達が乗っている飛行艇の追跡を始めた!
〜赤の飛行艇内〜
「わわっ……。これってレーダーよね。光が3つ、近づいてきてるわよ!」
一方飛行艇の中の席に座っているエステルは目の前にあるディスプレイに写った画面を見て慌てた。
「ああ、追っ手だ。何とかして撒く必要がありそうだな。」
「ヨシュアって……飛行艇の操作ができたんだ?」
「一通りはね。ただ、この船には武装が積まれていないんだ。あまりいい状況じゃない。」
「そっか……。って、なんでわざわざ武装がない船にしたの?」
ヨシュアの話を聞いて頷いたエステルはある事が気になって尋ねた。
「……この船だけ整備中でセキュリティが甘かったんだ。緊急の事態だったから選んでいる余裕がなくてね。」
「緊急の事態って……。あの……ひょっとして……あたしが”グロリアス”に捕まっちゃったこと……?」
「………………………………。お喋りは終わりだ。揺れるから気を付けて。」
気まずそうな表情で尋ねるエステルに答えず、ヨシュアは警告した。すると銃撃の音がした後、飛行艇が揺れた!
「わわわっ……」
3機の飛行艇はエステルとヨシュアが乗っている飛行艇を執拗に追い、攻撃していた。
「くっ……まずいな。」
「追撃してきているヤツ、なかなか上手いわね……」
「”結社”の強化プログラムで操縦技術を修得したんだろう。応用は利かないけれど一方的な展開になると手強い。」
「そっか……。でも、応用が利かないってことは何かアクシデントが起これば―――」
ヨシュアの説明を聞いて溜息を吐いたエステルが呟いたその時、外で何かが命中したような爆音がした!
「あ、当たった!?」
「いや……この船じゃない!」
慌てて言ったエステルの言葉にヨシュアは驚いた表情で否定した。
エステル外を覗くとがエステル達を追っていた3機の飛行艇の内の1機を撃墜した飛行艇――”山猫号”がエステル達の乗っている飛行艇の隣に飛んで来た!
「あ、あれって!?」
「”山猫号”……どうして?」
「……ヨシュア!そこにいるのはヨシュアだよね!?」
山猫号の登場にエステルとヨシュアが驚いたその時、スピーカーからジョゼットの声が聞こえてきた。
(この声……)
ジョゼットの声を聞いたエステルは不機嫌そうな表情になった。
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