第10章 エル・ファシル掃討作戦 後編 B
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私は中隊の先鋒である第3小隊とともに突撃する。
フィリップ・リンザー衛生軍曹が装甲車にあった予備の義手を持ってきてくれたおかげで何とか両腕が使えたものの、やはり少し使いにくかった。
大通り自体は300m程度だったのでとにかく走る。
帝国軍が我々に気づいて機関銃を掃射してくるが焼け石に水であった。
帝国軍の機関銃掃射を潜り抜けて我々は帝国軍の左側面から襲いかかった。
迫撃砲攻撃でめちゃくちゃになった防御陣地には我々を待ち構えるべく設置された即席の陣地があった。
私はその陣地の一つに躍り込んで機関銃を構えていた擲弾装甲兵を肩から切り裂いた。
続いて、私にトマホークを振り下ろそうとしていた擲弾装甲兵の首元をトマホークの槍で突き刺す。
不意を突かれた帝国軍は虐殺される対象以外の何物でもなかった。
約10分後にその虐殺は終わった。
私は殺害した15人まで数えていたが、それ以降は何人殺したかなんて覚えていなかった。
我々にこれ以上捕虜を取る理由もなければ、市民にテロ行為を行ったのであるからこの帝国軍兵士たちは悲しいかな、ここで殺されなくても捕虜収容所から一生出れないことは明白であった。
そういったこともあって、我々は捕虜を取るつもりがなかった。
その意を察した擲弾装甲兵も最初とはくらべものにならないくらいの抵抗を行ってきた。
私は第4小隊に帝国軍の防御陣地の掃討を、重火器・偵察狙撃小隊に援護を命じて、て、第1・2・3・5小隊を引き連れて第5戦車中隊が包囲されていると思われる交差点付近に急いだ。
あたりは黒煙やら火災やらで視界が悪く上空からは状況は視認できない。
周囲を警戒しながら向かう。
私の心臓は今にも止まりそうだった。
第5戦車中隊とその指揮官ルブルック大尉の安否が不安でしょうがなかったのである。
そして、走ること約5分
私たちは戦車のキャタピラー痕を発見し、それをたどった。
その周囲には同盟軍の装甲白兵兵士や帝国軍の擲弾装甲兵が倒れており、どの兵士もすでに戦死していて、遺体の損傷は激しかった。
遺体の生死確認も含めて警戒しながら前進していると前方から銃撃戦の音が聞こえた。
我々は建物を盾にしながら、前方に集中する。
前方は黒煙で状況不鮮明だった。
銃撃戦の音はこちらに近づいていた。
私は第1・2小隊とともに前進して状況確認を行った。
前進すること100mほど
約200m前方で同盟軍の破壊されたM-137戦車を盾に同盟軍兵士が3名が向かい側から攻撃してくる帝国軍に対して打ち返していたのだった。
私は第3・5小隊を呼び寄せて帝国軍の側面から襲いかかることにした。
3ブロックほど迂回して帝国軍の側面に出るのはそう難しいことではなかった。
もはや帝国軍もこの地区では戦力を消耗しており、まともな戦力はないに
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