機動戦艦ナデシコ
1325話
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研究所……いえ、ゲートの周辺を守っていて、木星蜥蜴が攻めて来たらホワイトスターから援軍が来るまで持ち堪えるんでしょ? それなら精霊の卵でもいいと思うんだけど」
美砂の言葉に納得する。
確かに精霊の卵は、純粋な戦力としては実働班程には強くない。
だがマブラヴ世界でBETAと戦って集団戦に慣れているだけに、時間を稼ぐ為の防衛戦には向いているかもしれない。
同時に精霊の卵は人数も多い為、ゲート付近の……特に避難民達が暴れたり妙な真似をしないように治安を任せるという意味でも丁度いいだろう。
その代わり、エルフ達が外に出たりすれば非常に目立って騒ぎになる可能性も高いけど。
「いや、けどさぁ。精霊の卵で使ってるのってMS……それもウィンダムとザクだろ? だとすれば、バッタはともかくディストーションフィールドを張っているカトンボとか大型戦艦を相手にするのは無茶じゃねえの? ビームライフル程度なら無効化されるんだし」
「へぇ。やっぱりムウはエルフを……いえ、他の特定の誰かを心配しているんですね」
ナタルのボソリと呟いた言葉に、それを聞いていたムウの動きがピクリと止まる。
ああ、そう言えばムウはテュカに好意を寄せられていたのか。
俺がいない間にそれがどんな具合に進んでいるのかは分からないが、こうして見る限りでは特に進展している訳でもないみたいだし、はっきりと断っている訳でもないらしい。
……まぁ、俺を見るまでもなくシャドウミラーは基本的に一夫多妻制を黙認しているから、ナタルが問題なければいいんだけどな。
そろそろ、しっかりと一夫多妻制を採用するって明確にしておく必要があるか。
ジト目をムウに向けているナタルを見ながら、一応助け船を出す。
「ウィンダムはともかく、ザクの方はオルトロスがあるからビームの威力に関しては問題ないんじゃないか」
微妙に、助け船になっているようななっていないような、そんな言葉を紡ぐのだった。
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