機動戦艦ナデシコ
1325話
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けど」
レモンの言葉にムラタが残念そうな表情を浮かべたのは、決して俺の気のせいって訳じゃないだろう。
「それと、次のグループ。こっちも戦闘になる可能性は少なからずある。火星にあるゲートやネルガル研究所の護衛だ。昨日の今日でネルガルの研究所に木星蜥蜴が攻撃をしかけてきたのを考えると、また攻撃を仕掛けてくる可能性は決してゼロじゃない」
「確かにな。無人機故の物量戦……それも向こうが主導権を握っている以上、夜中に攻撃を仕掛けてくるという事もあるのか。無人機だから眠気というものもないだろうしな」
スレイが納得したように頷く。
そう、向こうに主導権があるからこそ、そんな真似をしてくればこっちも対応せざるを得ない。
もっとも、それが出来るのは敵に主導権があるからこそであり……
「木星蜥蜴を撃破して回るグループが動き出せば、向こうも戦力を無制限に使うなんて真似は出来なくなるだろうけどな。特にチューリップの数が減ると、それだけ一度に展開出来る木星蜥蜴の数も減るという事になるし」
「それで、アクセルさん。先程は3つか4つと言ってましたけど、もう1つは何を担当するのですか?」
ふと、気になったようにオウカが尋ねてくる。
その言葉で他の皆も4つめの件に気が付いたのだろう。興味深げな視線を俺へと向けていた。
「4つめは、正直人数的にどうだろうなとは思うんだよ。あくまでも可能であればって事だし」
「いいから、さっさと言え。4つめはどこに向かわせるんだ!」
イザークの不機嫌そうな言葉が周囲に響く。
これ以上引き延ばしても意味はないか。
「そうだな、なら単刀直入にいこう、4つめ。これがもし結成出来るのであれば、木星に向かって貰おうと思っている。言うまでもなく木星蜥蜴という名前が付くくらいだし、恐らく木星に木星蜥蜴に関しての何かがあるのは間違いないだろう。もっとも、実は木星じゃなくて土星蜥蜴、天王星蜥蜴って可能性もあるんだが」
「土星蜥蜴ってのはともかく、天王星蜥蜴って語呂が悪くないか?」
呆れたようにムウが呟くが、実際に木星方面からやってきたから木星蜥蜴であって、土星からやって来ていれば土星蜥蜴、天王星からやってきていれば天王星蜥蜴という風になる筈だ。
「名前はナデシコ世界で木星蜥蜴と名付けた奴に言ってくれ。とにかく、一旦木星に向かって木星蜥蜴の生産プラントとかがあったら奪取してきたい」
「いや、それは難しいだろ? アクセルの空間倉庫があればともかく」
「俺もアウルの言う通りだと思う。生産プラントってくらいだから、でかいんだろ? それを俺達がどうやって取ってくるんだよ?」
「シロガネのシステムXNを使ってだな。転移フィールドに生産プラントを入れれば、普通に火星に持ってこれるだろ」
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