5話 怪しいものにはご用心
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戦闘能力など活動すら使ってないルサルカに素手のワンパンでKOされる程でしか無い
しかし偉い人は言った
『戦いは数だよ!』
その通りである、幾ら一騎当千の強者であっても圧倒的数の敵による飽和攻撃や弾幕射撃に手も足も出ないのは当然だろう
か弱いアリも束になれば自分より大きいハチやトカゲすら倒せるし、ミツバチだって束になれば獰猛なスズメバチすら殺す事が可能だ
漫画やアニメ、映画でも同じ事が言える
かの最強吸血鬼の作品に出た傭兵の隊長は地雷や榴弾の飽和攻撃で吸血鬼の部隊と戦い見事に善戦していたし
機動戦士の世界だと圧倒的な物量戦で相手を圧倒し
某星戦争の騎士達もブリキ人形の大軍相手に全滅仕掛けた
この事からでも数の暴力というものは無視できない
「ってもなーイメージか……」
つまり俺が作ろうとしているのは群体型の魔獣だ
しかし問題があり
1つ 群体型という事は全ての個体値を均一にしないといけない
2つ 自分や仲間達の命令を忠実でないといけない
3つ 武装や装備云々
幸いなのか魔獣は出し入れ自在みたいだから困る事は無い
1、2は俺の努力次第でどうにかなるだろうが……
「武器ねぇ………」
武器のチョイスは重要だ、そこ等へんの農民が持った鉄砲でも鍛えれば戦国最強の騎馬隊を蹴散らす事が出来る。
まぁその辺も俺が作らないといけない……面倒くさ!
「試しに作ってみるか」
イメージしてみたのちに神器を使った、出来たものは
「……………」ザッ!
人体骨格が見事に敬礼をしていた……
「成功?」
と思ったが
「骸骨だと味気ないよな……外装とか武装を決めないと」
色々と課題は山積みだ……と思ったら
「…………」
骸骨は消えた、そいつがいた足元を見ると動物の歯のような骨があった
「まさか」
空は地面にその骨を置くと
「…………」ザッ!
再び骸骨が敬礼したのを見て自分が作った魔獣の名前を決めた
魔牙兵 (スパルトイ)
当面は数を増やす事と武装の充実化と課題を見つけたので満足した……その時!
魔力反応?場所は………ルサルカの部屋から?
「実験か?」
良くも悪くも魔女なルサルカは部屋で実験をしている、勿論あまり魔力を出さないようにしていた筈なのだが…
「行ってみるか………」
タタタと小走りでルサルカの部屋に向かうと
「あれ?ロスヴァイセ…フェンも?」
「あ、ソラもですか?」
『ルサルカ嬢の部屋から魔力が流れたのが気になってな』
だよなーと言ってドアを開け
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