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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第82話
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瞞にすぎん。」

「分かってる……。レーヴェに言われなくてもそんなの分かっているさ……」

「……………………」

「…………ヨシュア……」

レーヴェの言葉にヨシュアは皮肉気に笑って答え、ヨシュアの答えを聞いたレーヴェは静かにヨシュアを見つめ、エステルは心配そうな表情でヨシュアを見ていた。

「ヨシュアさん…………」

(わかっているのなら、何故エステルから離れて姿を消したのよ!?)

(……フン。皮肉な事にあの”剣帝”とか言う男の言う通りだな………)

「…………そうね。」

一方テトリは心配そうな表情でヨシュアを見つめ、パズモは怒りの表情でヨシュアを睨み、サエラブは鼻を鳴らして呟き、サエラブの念話にニルは静かに頷いた。



「でも……だったらレーヴェはどうなの……?本当なら、僕だけが払うべき代償だったはず……。なのに”結社”に入って”剣帝”なんて呼ばれて……。どうして今も教授なんかに協力しているのさ……!」

そしてレーヴェに言い返すかのようにヨシュアは辛そうな表情でレーヴェを見て叫んだ。

「………………………………。俺が教授に協力するのはお前の件とは一切関係ない。あくまで俺自身の望みのためだ。」

「レーヴェの望み……。それってやっぱりカリン姉さんの……?」

レーヴェの言葉を聞いたヨシュアは静かに尋ねた。

「復讐してもカリンが戻ってくるわけではない。だから俺は……この世を試すことにした。それが教授に協力する理由だ。」

「この世を試す……」

「さて……お喋りはここまでだ。お前の選択肢は3つある。娘と共に投降するか。娘を守ってここで果てるか。娘を見捨てて一人逃れるか。さあ―――選ぶがいい。」

そしてレーヴェは剣の切っ先をヨシュアに向けた!

(……私達がいる事を忘れないでもらいたいわね………)

(………フン………以前戦った”痩せ狼”とは比較にならないくらいの強さを持つようだが……それだけで我等に勝てると思うなよ?)

「エステルさん!ヨシュアさん!私達もいます!援護はお任せ下さい!」

「……………正直、今の貴方に協力するべきか疑問に思う所だけど……エステルが貴方を思う気持ちに免じて、ニル達も一緒に戦うわ。」

(クー!)

(グルルルルル…………)

レーヴェの言葉を聞いたパズモはレーヴェを睨み、サエラブは鼻を鳴らし、テトリとニルは武器を構え、エステルの体の中にいるクーは戦う意志ががあるかのように鳴き、またエステルの腕輪の中にいるカファルーはいつでも呼ばれてもいいように、唸っていた。



「………………………………。君達の言葉は心強いけど、4つ目の選択肢を選ばせてもらうよ。」

「なに……」

ヨシュアの答えを
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