第82話
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みながら呟き、それを見たテトリは慌てた後、遠慮気味に言った。
「夢だったらどんなに気楽でいいだろうけどね……。……どうやらそんなに都合よくは行かないみたいだ。」
「え……」
一方パズモ達の睨みに気にせず言ったヨシュアの言葉にエステルが驚いたその時
「フフ……ようやく姿を現したか。」
なんと、エステル達が出た所からレーヴェが現れた!
「……久しぶり、レーヴェ。僕が潜入していたことを予想していたみたいだね。」
「お前の能力を考えれば充分ありえる話だからな。一体、どんな手段を使った?」
「この船が来る直前に航路確保の偵察艇を狙った。”執行者”もいなかったからわりと簡単に潜入できたよ。」
レーヴェの疑問にヨシュアは静かに答えた。
「……教授が方舟を呼び寄せることまで読んだか。”執行者”としてのカンは完全に取り戻せたようだな。」
「おかげさまでね。いつレーヴェたちに発見されるかヒヤヒヤさせられたけど。」
「フッ、お前の隠形を見破れる者はそうはいない。だが、隠形というものは一度認識されたら終わりだ。」
ヨシュアの話を聞いたレーヴェは不敵な笑みを浮かべた後、剣を構えた!
「お前は最大の武器を失った。この”剣帝”相手にいったい何をするつもりだ?」
「………………………………」
「ちょ、ちょっと……!念のために言っておくけどあたし達だって動けるんだから!いくらあなたが強くったってそう簡単には……」
レーヴェの問いかけにヨシュアは黙り、エステルは棒を構えて、レーヴェを睨んで言ったが
「……下がって、エステル。レーヴェは強い。僕と君達を合わせたよりも。」
「う……」
ヨシュアの警告に黙ってしまった。
「それが分かっていながらお前はこの場に現れたわけだ。別にその事を甘いと言うつもりはないが……。ならば、どうしてお前はその娘の前から姿を消した?」
「………っ…………」
「あ……」
((………………………))
「…………………………」
「………ヨシュアさん……………」
レーヴェの言葉を聞いたヨシュアはわずかに顔をしかめ、エステルは空中庭園の件を思い出し、パズモ、サエラブ、ニルは真剣な表情で、テトリは不安そうな表情で見ていた。
「守るなら守る。切り捨てるなら切り捨てる。そう徹底しろと俺はお前に教えたはずだな?」
「うん……そうだね。教授の調整が終わった直後……初めての訓練で教えてくれた。」
レーヴェの指摘にヨシュアは静かに頷いた。
「本当にその娘が大事なら、お前は消えるべきではなかった。罪悪感に苛まれながらもそばに居続けるべきだった。お前がそうしなかったのはただの逃避―――欺
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