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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第53話 血は人間でしょう?
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想ながいよ!! それにっ、回想見て? 思い出さいたよ! 確か、カイト、許す!! っていったじゃん! そういえばさ!」
月音が素早く突っ込んできた。
しかし、カイトも負けてはいない。
「んんー? じゃあ、つくね。約1時間だ。昼休みの時間全部、全力で走って逃げ回るのと、モカに抱きつかれるサービス付き、献血程度の血を吸われるの……どっちがしんどいか試してみるか? オレは別に良いぞ??」
カイトは、宛ら見事なまでのクロス・カウンターの如く返した。
「ううーーそっそれは…」
当然、回避する事などできもせず、KO! 月音は、また肩を落としてしまっていた。
それを見て、カイトは堪えきれなくなった様で、大声で笑いだした。
『ははははは! あー面白かった。そうだな。つくね、結構からかって面白かったし、そろそろ許そうかなぁ、……まぁ、友達だし」
カイトが、そう言う……、瞬く間に、月音の表情が明るくなる。
復活が随分と早い気がする。
「やっぱ楽しんでたの?? もう、ひどいやカイト……。 でもよかった!!じゃあ明日の実力テストの事だけど、ここがわからなくて……」
と、月音の要求はよく判った。
だけど、正直 面白さも半減。あっという間に立ち直った月音を見て カイトのとった行動は。
「じゃ!! もう行くわ……」
スタスタスタっと、さっさと先へと歩いて行ったのだ。
完全に無視して。
「ええええっっ! ま、待ってよ〜〜〜!!」
月音は、驚きながらも笑いながらカイトを追いかけたのだった。
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