第31話 宣言
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!」
容赦のない電流を浴びせると男は、口から煙を吐いて気絶した。
御坂は手をパンパンと払いながら、サソリの元へと戻った。
「湾内さん!無事ですの?」
黒髪の泡浮が慌て掛けよった。
「泡浮さん!皆さん来てくださったんですの!」
泡浮が連れてきたジャッジメントによりタンクトップのリーダーの男と三人の不良が暴行容疑で拘束された。
「どうサソリの傷は?」
「かなり悪そうですわ。すぐに病院に連絡を」
「わたくしを守る為だったんですの!サソリさんが居なかったら、わたくし......」
湾内の脳裏にあの取り囲まれた時を思い出すと震えが止まらない。
「良くやったわアンタ!ちょっと見直したわよ」
「まあ、サソリならやってくれると私は信じてましたわ!」
湾内は、顔を真っ赤にしながらグッタリと倒れているサソリの頭を抱きしめた。
「!?」
「ありがとうございます。サソリさん」
愛おしそうにそっと胸元に抱き寄せた。
サソリには湾内の体温と心拍の音を感じた。
「わ、湾内さん!大胆ですわね!」
「離れなさいですわ!なんて羨ましいことを」
「まあまあ、今回は湾内さん頑張ったんだから良いじゃない黒子!」
「私だって、レベルアッパーの後始末で頑張ってましたのよ!」
涙を流して抗議した。
湾内はフワッとした笑顔を見せると、嬉しそうにサソリの頬にキスをした。
「!?!」
「「「な!ななななな何をー!!?」」」
「わたくし決めましたわ!絶対にサソリさんを振り向かせてみせますわ!サソリさんに見合う女性を目指しますわ」
「さ、流石に離れなさいですわー!もう、我慢できませんの!」
くっ付いているサソリと湾内を引き剥がそうと両者の頭を持って自分の両腕一杯に拡げる。
だが、当人のサソリは冷や汗をダラダラに流し始めた。
「サソリ!どうしたの?」
「あ......チャクラが無くなりそうだ。マズイ、使い過ぎた」
サソリの顔色がみるみる悪くなり、その場でグッタリと顔を伏せる。
「サソリさん!」
湾内が心配そうに覗き込むのを横目で見ながら、サソリは意識を失う直前にこう思った。
面倒な事になった......な
いつのまにか感覚が遠くなって、サソリは眠ったように意識を失った。
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