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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第31話 宣言
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ソリを見ると、決心したように目元に力を入れた。

湾内は自分の能力を使い、水流を操作するとタンクトップの男の顔に水の塊をすっぽりと被せた。
「がぱ!ゲホゲポ」

空気を吐き出して、自慢の筋肉で水の塊を取り払おうと腕を揉むが、自慢の筋肉でも水を跳ね除けることが出来ずにもがくだけだった。

「サソリさんにヒドイことをした罰ですわ!反省してください!」

急速に失われていく酸素にタンクトップの男の意識は朦朧とする中、タンクトップの男は電撃を放ち、顔周辺の水を電気分解で気体にした。
水は、水素と酸素で出来ている。水素が電撃による火花で爆発を引き起こした。

「があは!?」
タンクトップの男は吹き飛ばされたが、解放されたことに空気を慌て吸い込んだ。
「まあ、なんと無茶なことを!」
白井が呆れたように言った。
「理科の実験で習いませんでしたの?電気は怖いものですと」

タンクトップの男は、ナイフを構えて体内に溜めた電気を使い高速で移動した。
白井ではなく、負傷しているサソリと湾内目掛けて一気に距離を詰めていく。

「では、電気のプロの方にご教授して頂きましょうか。ねえ、お姉様!」

すると、蒼い電撃が出現し、高速移動している男の持っていたナイフを正確に消し飛ばした。
兵器とも取れる巨大な蒼い光が現れた場所を慌て見ると。

怒りに震える御坂が電撃をバチバチと充填しながら、路地裏から静かに歩いている。
「アンタ......覚悟出来てんでしょうね!」

タンクトップの男にしてみれば、自分の完全序列トップの最強の電撃使い(エレクトロマスター)御坂美琴だった。
「第3位!?」
ナイフを溶かされた男は、ナイフを投げ捨てると一目散にその場から舎弟を置いて高速移動で逃げ出した。
「冗談じゃないね!レールガンと殺りあえるかねー」

御坂は、地面を思い切り踏みつけると大量の電撃を放ち、地面ごとタンクトップの男を吹き飛ばした。
「ねー!?」
視界上に出現した男に御坂は、更に追い討ちのように鉄骨を磁力で操ると投げつける。
「キモい口癖ね!」
鉄骨の群れにタンクトップの男は、壁に叩きつけられた。
御坂の磁力で鉄筋の壁に鉄骨で挟み込みように固定した。

不意に現れた最強クラスの常盤台のメンバーにタンクトップの男はたじろいだ。

御坂は、痛めつけられたサソリを見ると更に逆上したように冷たい顔でタンクトップの男に近づく。
男の肩に手を置くと、男の電流とは比べ物にらない大電流を身体中から迸らせた。
「悪いけど......アンタを許す気にはならないわ。サソリにあんなケガをさせて、湾内さんを傷付けようとしたアンタにはねぇぇ!」
蒼い太い電撃の柱が出現し、タンクトップの男を焼き尽くすように包み込んだ。
「あががががが
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