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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第31話 宣言
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、う、撃ちますわよ!」

タンクトップの男は、無視するようにナイフを振りかぶった。

そんな手で何が出来るかねー?

タンクトップの男は、鋭くナイフを突き刺そうと動かした。
「死ね!」
「キャアアアアアアア!」
湾内は、必死にショットガンの引き金を引いた。
轟く爆音と凄まじい反動に湾内は倉庫の中に吹き飛ばされて、手がビシビシと痺れてしまい、ショットガンを何処かに飛んで行ってしまった。

さ、サソリさん.......

湾内は顔を真っ青にして窓の外へと恐る恐る破れた窓枠から覗き込んだ。

ショットガンの弾は、見当違いな場所に当たり、積まれていたダンボールが燃えていた。

抑えていたはずのサソリの姿がなく、ナイフだけが地面に突き刺さっている。
「!?」
タンクトップの男が慌て、辺りを見回すと赤い髪のツインテールの女性がサソリの襟首を掴んで、離れた場所に立っていた。
「白井さん!」

白井は血を吐き出しているサソリの頬にある血を拭うようにそっと撫でた。
「全くとんだ無茶がお好きのようですわね、貴方は」
「はあはあ」
「 後は、私にお任せくださいな」
負傷したサソリを湾内さんに預けると、白井は噴火しそうな怒りを極限まで堪えた。
白井は、タンクトップの男と向き合うと、息を吸い込み深呼吸をする。
「風紀委員(ジャッジメント)ですの!暴行傷害の現行犯で拘束します!」

「ジャッジメントだとねー!」
タンクトップの男が電撃の力で高速移動を開始し、ナイフで斬りかかろうとするが、白井は直前でテレポートをして躱した。
「悪いですけど!私は今ドタマに来てますから手加減は致しませんので!」

「!?」
「バカ正直に突っ込んでくるだけなら、別に待っている必要はないですわ」
白井が男の頭上に出現すると、脳天に蹴りを入れて、バランスを崩し、もう一度テレポートで背後に回ると体当たりをして転ばせた。

「く!」
タンクトップの男は、白井の足を掴もう身体を捻った形で手を伸ばすが、白井が携帯している金属矢をテレポートで飛ばして、掌を串刺しにした。
「ぐあああああー!」
必死で貫通している針を抜こうとするが、白井は冷酷な目付きでタンクトップの男を睨みつけると首根っこを掴むとテレポートで燃えているダンボール上に男を移動させた。

「ギャアア!あちい!み、水!」
燃え盛る炎から転がるように逃げ出した。
白井は、ツカツカと歩き出すと倉庫外で走っている一つのパイプを叩いた。

「湾内さん、何やら水が欲しいみたいですわよ!」
白井が窓ガラスをテレポートさせて、パイプを真っ二つに切り裂いた。
パイプの中から水が勢い良く溢れていった。
湾内は、最初はよく分からないような表情を浮かべたが、膝枕をしている傷だらけのサ
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