第31話 宣言
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口から血を流してもがいているサソリを見るとポロポロと涙を流した。
「さあさあ!諦めなさいねー、結局威勢だけじゃ、俺様には勝てないねー」
湾内の悲鳴と自分の無力さに打ちのめされたサソリは、悔しさに身体を震わせた。
「キ......サ......マ......ら」
サソリの身体からチャクラが溢れ出して怒りに呼応するように両眼に紅い巴紋が浮かび上がった。
巴紋は、更に重なり合い万華鏡写輪眼を形成する。
「!?」
押しつぶしているタンクトップの男の下でサソリを中心に燃え盛るような青色のチャクラが出現し、徐々に鎧のような形を造り上げる。
骸骨のような手が鎧から飛び出した。
上に乗っているタンクトップの男を鷲掴みにするとそのままに壁へと投げ付けた。
タンクトップの男は、目付きを鋭くした。
能力者だったねー......
重しが無くなったサソリは、フラフラと立ち上がると再び、チャクラを溜めて骸骨の手を出現させたまま、湾内に乗っている不良男達を骸骨の手で殴りつけた。
「がっ!」
「ぎゃっ!」
次々と壁やコンテナに叩きつけると力なく不良男は、力なくグッタリとした。
「大丈夫か!」
サソリが駆け寄った。
「はあ、はあ......はい、でもサソリさんが」
変な方向に曲がった左腕を気にして、湾内が心配そうに呟いた。
「オレは大丈夫だ。捕まれ」
サソリは、万華鏡写輪眼に意識とチャクラを集中すると渦を発生させた。
時空間忍術 神威!
渦に二人を吸い込ませて脱出しようとするが
軽い火花と共に発射された鉛がサソリの足を貫いた。
「ぐっ?!」
足が言うことを聞かなくなり、サソリは右足から崩れ落ちるように倒れ込んだ。
撃たれた足から血は止めどなく流れ出ている。
「さ、サソリさん?!」
サソリのチャクラが乱れ、時空間忍術が解除されてしまう。
チャクラの反応は小さくなり、万華鏡写輪眼がただの巴紋になり始めた。
な、何が!?
起こった!?
タンクトップの男が銃口から煙を吐き出しながら銃を構えた状態で立っていた。
傍らには、銃やナイフ、手榴弾が入った武器箱を持って来ていた。
良く見れば腰元には、さっきまで装備していなかった武器を身に付けている。
「なるほどなるほど!能力者だったねー。だったら容赦する訳にはいかないねー」
サソリに向けて、更に何発かの銃弾をパンパンと発射した。
「きゃあ!」
サソリは、隣にいた湾内の腕を掴むと自分の背後に回した。
サソリの身体に銃弾が当たると、その場に崩れ落ちるように倒れた。
「じゃあじゃあ!トドメでも刺そうかしらねー」
タンクトップの男が電撃を見に纏い、再び凄まじいスピードでサソリと湾内の所に移動していく。
懐から真っ白に光るナイフ
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