第39話《影妖精》ライリュウ
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
オレはエギルの店から帰宅し、タンスの中を漁っている。父さんと母さんのどっちかが買ったか知らないけど、アレが家にあるって事は認めているんだ。オレ達がまたあの世界に行く事をーーー
「あった!父さん母さん、《アミュスフィア》とALO貰うぞ!」
『うんOK・・・え!?」
「今更ダメだって言っても無駄だぜ?そもそもコレがある時点で説得力ないからな!!」
本気でオレ達がVR世界に行く事を許さなかったらこんな物を買う訳がない。オレ達がまた行くって言った時に、オレ達の事を一番に考えてくれるウチの両親ならきっとコレをくれるからな!
オレは自室に入って《アミュスフィア》の箱とALOの パッケージを開ける。ALOのソフトをパソコンに入れ、《アミュスフィア》を接続ーーーと、ここで素朴な疑問を覚える。
「ステータスどうしよう・・・」
エギルの話を聞く限り、世界樹っていう所はかなり難易度が高いかもしれない。作ったばかりのアバターで突破出来るような場所じゃないのは分かるーーーあれ?そういえば須郷の部下の橘さんに渡されたメモリーカード、あれなんだったんだろう。一応持ってるけどーーー使えって事か?罠の可能性もあるけどーーー
「・・・使ってみるか」
オレは《アミュスフィア》のメモリーカード挿入口から元々付属してあったメモリーカードを取り出し、橘さんから貰ったメモリーカードを差し込む。あとは《アミュスフィア》を機動してベッドに寝転がる。
まさか、またこのセリフを言う事になるとはな。目を瞑り、あの世界に行くためのセリフを言う。もう一度、力を貸してくれーーー
「リンクスタート!」
******
【Welcome To Alfheim Online!】
目を開けばこんな言葉が表示されていて、オレはアバター作成のためのシステムの中に立っていた。
【《アルヴヘイム・オンライン》へようこそ。最初に性別とキャラクターの名前を入力してください】
システムのアナウンスが始まり、オレの目の前に性別のキャラネームを入力するためのキーボードが表れた。
性別はもちろん男、名前は《Rairyu》ーーーと。
【それでは、種族を決めましょう。九つの種族の中から一つ、選択してください】
次はアバターの妖精種族の選択。
《火妖精》、《水妖精》、《風妖精》、《猫妖精》、《土妖精》、《工匠妖精》、《影妖精》、《闇妖精》、《音楽妖精》。
この九つの種族から一つを選択するのか。ここは翼達とすぐに会えるように、あいつらと同じ種族をーーーと思ったが、ここで問題発生。
「あい
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ