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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三話 昇格試験 ゴール、そして……
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あとは言葉にならなかった。
憧れの人が目の前にいる。きっかけになった日の事を覚えていてくれた。
何の繋がりもない、ただ自分の一方的な気持ちだと思っていた。
(でも、なのはさんはあの時の事を覚えていてくれた!)
何もできなかった自分を助けてくれて、優しく微笑んでくれた人。
様々な思いがスバルの胸をいっぱいにした。
(なのはさんに憧れて管理局に入りました…あの時助けてくれてありがとうございました…いっぱい、いっぱい話たい事があるのに……)
ポロポロと涙を流すスバル。
そのスバルを、なのはは抱き寄せて優しく頭を撫でていた。
その様子を、アスカは遠目で見ていた。
「お二人はなのはさんの事をご存じですか?」
ティアナに治癒魔法をかけていたリインが聞いてくる。
「あ、はい、知ってます。本局武装隊のエースオブエース」
ティアナが答え、アスカもそれに続ける。
「というか、管理局員で知らないヤツはいないでしょう。モグリでも高町一尉の名前は知っていますよ」
そう答えたアスカが、ティアナ目を向ける。
「それより、スバルと高町一尉って知り合いだったのか?」
その問いかけに、ティアナは少し考え込む。
「……知り合いというか、スバルの一方的な憧れだったんだけどね。アタシが言う事じゃないし、後でスバルに聞いて」
「ふーん……」
ティアナの答えに、アスカはそれ以上聞くことはしなかった。
「はい、終わりですよ」
リインの治療が終わり、ティアナがブーツを履いて立ち上がる。
「ありがとうございました、リインフォース・ツヴァイ空曹長」
敬礼するティアナ。リインもはい、と敬礼する。
(人形みたいで可愛いな)
そんな事を考えていたアスカに、落ち着きを取り戻したスバルと、なのはが近づいてきた。
「ご無沙汰しています、高町一尉!」
「うん、一ヶ月ぶりだね、アスカ君」
アスカが敬礼すると、なのはも返礼する。
「「えぇぇ!なのはさんとアスカって知り合いだったの!?」」
二人のやりとりを見ていたスバルとティアナの声がきれいにハモった。
「あ……知り合いと言うか、高町一尉が一ヶ月前に099部隊に立ち寄られて、その時に一時間だけ訓練をつけてくれたんだ」
この二人、本当に息ピッタリだなと思いつつアスカが答える。
「あの時はビックリしたな。まさかデバインバスターを
凌
(
しの
)
がれるとは思ってもみなかったから」
うん、と可愛く笑ってサラリとんでもない事を口にするなのは。
「デ、デバインバスターを……」「凌しのいだ……」
スバルとティアナがアングリと口を開けて驚く。
(って
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