暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二話 育てる環境も重要です。
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ナのアイディアだけれど、いつもながら彼女の考えには感心するわ。

 原作においてラインハルトの欠点と言えるところは、他人をあまり評価しなかったところ。まぁ、そもそも原作の帝国においては優秀な人材はラインハルト派閥以外にはあまりいなかったのだけれど、でも、あのミュッケンベルガーさえ評価しないのはどうかと思うわ。一応元帥にまでなったのだから、相応の力量はあるだろうし。あ〜でも、第四次ティアマト会戦で敵の「陽動部隊」に引っかかったところは「愚かな。」だけれどね。
 だからイルーナと二人してラインハルトに「我慢」を「視野の広さ」を教え込んでいるところ。でも、それがききすぎてせっかくの美点を損なうことのないように注意しないとね。その辺の加減は難しいわ。

「だいたいは今のところ順調じゃない?ラインハルトとキルヒアイスに今の帝国や同盟のことを教え込むのはとてもいいと思う。これ、将来にとっても役立つ知識よね」

 と、私が言うと、イルーナが、

「教えすぎるのはよくないから、ほどほどにするべきね。きっかけを与える程度がちょうどよいと思うのよ。後は興味があれば自分たちで調べようとするでしょうし。自分たちで積極的に調べた方が、より帝国の実情をわかってくれると思うから」

 という。まったくその通りだわ。あまり押し込んでもかえって逆効果だもの。
 さて、と私はお茶のカップを下に置き、こっそりともってきたポータブル端末をペラペラのカーペットの上に置く。冬は分厚い電熱カーペットの方がいいわよ、イルーナ。冷え性になるもの。後で送ってあげようかな。

「あなたのところには端末はないわよね、だから私の方でいろいろと調べてきたの」

 残念ながら、帝国には万人が使えるインターネット的なものは普及してない。一部の富裕層化特権階級だけが使用できるネット環境があるだけ。まぁ、情報が流通すれば色々と平民に都合が悪いことになるという腹積もり?幸い私のところは侯爵家だったので、ネット環境はばっちり整っていたし、両親は私の10歳の誕生日にポータブル端末をプレゼントしてくれた。もっとも家の中での仕様限定だけれど。 それをこっそり改造して今日持ってきたってわけ。
 ラインハルトとキルヒアイスを「教育」する傍ら、当然この世界に生まれた『チート共』を調べ上げることにも抜かりはないわよ。

 私とイルーナが話し合った結果、『チート共』にはだいたい次のパターンがあるんじゃないかっていう結論になった。

1:オリジナルの登場人物チート
2:原作の登場人物に憑依しているチート
3:1及び2の影響を受けて『チート』化したチート人

 2はちょっと探すのは難しい。私もざくっとしかオリジナルの登場人物の性格覚えてないしね。それに猫かぶりされていたら探すのが難しいからね。3はも
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