暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二話 育てる環境も重要です。
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、アレーナ姉さんがいる。それで十分だ。
二人とも貴族の家柄という。ことにアレーナ姉さんの方は侯爵家の出身だという。でも、そんなところは少しも感じないし、全然鼻にかけない。
それどころか、二人ともよく貴族社会の事、平民社会の事、帝国の事、自由惑星同盟のことですら色々なことを教えてくれる。帝国の貴族社会があそこまで平民を痛めつけているとは思わなかった。同じ貴族として反吐がでる。最悪だ。俺が大きくなったら、絶対にあんなことはさせない。
反対に自由惑星同盟のことはいろいろ気になった。アレーナ姉さんの一族の中で自由惑星同盟を研究している者がいたらしくて、資料があったんだそうだ。それをこっそり教えてくれた。もちろん秘密だ。俺たちの胸の中にしまっておく。
一応曲りなりにも平民が政治を動かすというのは、どうなのだろう?実際見ているわけじゃないから何とも言えないが、これは面白そうな話だった。家柄ではなく、能力あるものが上に立つ。考えてみれば当たり前の話の様に思えた。
二人の話はある意味学校で勉強するよりも面白い。あんなところ、自分たちに都合のいい知識しか教えないじゃないか!だが、さすがに学校に行かないというと姉上に叱られるので我慢している。イルーナ姉さんもアレーナ姉さんも、そして姉上も我慢することを覚えなさいと言う。我慢は好きじゃないが、色々な話が聞けることを思えばしょうがないと思う。
明日も楽しみだ。
マルトリンゲル地区 キルヒアイス家
■ ジークフリード・キルヒアイス
ミューゼル家の人たちが越してきてから2年くらいたつ。越してきた当初柵の際であの
金髪のラインハルトと出会った時、最初はちょっと生意気な子だと感じた。けれど話してみるととてもいい子だと思った。まるできれいな冷たい水を飲んでいるような気分になる。そして同じころに友達になったイルーナさんとアレーナさんもとても素敵な人だ。僕たちに色々と帝国の事、社会のことを教えてくれるので、学校みたいだ。とても面白い。でも、ラインハルトが学校の授業をつまんないといいだしてアンネローゼさんを困らせている。学校も友達に会えるからとても楽しいところだけれどなぁ。
そして、ラインハルトのお姉さんのアンネローゼさんは一等素敵な人だ。とてもおいしいお菓子をつくってくれる。そしてとても優しい声で話しかけてくれる。それだけでとても幸せな気分になる。
明日もラインハルトのところに遊びに行く。とても楽しみだ。
ヴァンクラフト家のイルーナの私室
■ アレーナ・フォン・ランディール
今日もイルーナのところで会議よ。10歳の子供が膝つき合わせて会議なんて、はたから見ればとってもおかしな光景に見えるけれど、でも、これも超リッチなバカンスのためだもの。それにこれ、結構面白いわね。天才を育てるのってイルー
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