閑話―恋―
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紹の背に抱き付き豊満な身体を押し付けている。
手は逃がさないようにきつく回され、そのまま筋肉質な主の肢体をまさぐり――
「!?」
淫靡な情婦のような手つき、寝惚けて成せるわけがない。
背後を振り返ると予想通り、恋の頬を上気させた顔が映った。
「恋、これは一体」
「……子作り?」
「な、あの純粋な恋が!? 誰がそれを」
「星」
脳裏に浮かんだのはドヤ顔でサムズアップする星の姿。
次にあった時はデコピン乱舞の刑に処そう。
「落ち着け恋、それは好いた者と――「好き」 !」
袁紹も鈍感なわけではない、恋の好意を理解している。
しかし、彼女が今まで自身に向けていた感情は親族に対するよなもの。
今朝方までそれだったものが、急に異性に対する好意に変わるなど――
「もう辛抱たまらん! ウオオォォォッッッ!」
――とはいえ袁紹も健全な雄。目の前で雌の香りを嗅がされて我慢出来るほど枯れてはいない。
据え膳食わぬは名族の恥、その日彼は野獣と化した。
その日以降、恋は護衛と称して袁紹と行動を共にし。寂しさから音々音が大泣きするまで二人の蜜月は続いた。
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