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とある異世界の交差物語(クロスオーバー)
第38話  動き出す者たち、集う戦士たち
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」」」」


周りの物を壊しながら白と黒の牛柄の(グレートデン)の獣人…法玄は未だに頭に上った血が収まらず、酒を飲み続けていた。まだ任務が完了していないこの状況はマズイとかんじたある一部隊の隊長を任されている(レトリバー)の獣人が法玄に声をかけた


「ほ、法玄殿。少し落ち着いてくだ……」

「やかましぃ!!俺に命令するんじゃねぇ!!ぶっ殺されたいかのか!!」

「がっ!!す、すいません!!」

今にも暴れ出しそうな法玄に落ち着いてもらおうと声をかける部下に法玄は容赦なく殴り飛ばした

「「「隊長!!」」」

「大丈夫だ、気にするな…」

「ですが……」

(レトリバー)の獣人が率いる部隊直属の部下たちが心配するなか、それでも法玄は自分の怒りが収まることがなく、更に酒を食らうように飲み続けた。
大した成果も挙げられず、邪魔が入り、オマケに所属が違うし、上司に当たる人間いるとはいえ自分より遥かに年下のリオンに言いたい放題に言われ、法玄は部下の前で大恥をかかされ、頭に血が上っているのだ。そんな法玄は部下たちにある指令を出した


「手前ら!!こんな所で油売ってる暇があるなら、さっさと金と武器の調達をして戦闘準備を済まして来い!!」

法玄の言う“調達”とはすなわち“強奪”という意味である

「し、しかし……この日本(くに)強奪(そんなこと)すれば………」

「馬鹿野郎!!俺たちは今回の作戦が失敗したおかげで金も武器も殆ど残ってないんだ!!このまま本部に戻ってみろ!俺たちは“あのお方”に殺されるぞ!!」

「「「「「「………………」」」」」」

情けなど持ち合わせず、“悪逆非道”と呼ばれた法玄が怖れるほどの“あのお方”に反応してか犬の獣人の兵士たちは顔を真っ青にし、立ち尽くしていた

「それに襲う場所は日本(ここ)じゃなく出来るだけ遠く離れた別次元の世界を選んで行け!そうすれば簡単に足取りは掴めないはずだ!!」

「な、なるほど……」

「わかったらとっとと行ってこい!!」

「は、はいぃ!!」

「おい!行くぞ!!」

ようやく今後の方針が決まったことにより、犬の獣人兵たちは我先にと出発の準備をするために一気に駆けだした


「たくっ!どいつもコイツも役立たずばっかりが!!」


そして部屋には法玄1人のみとなり、彼は再び酒に手を付けた。そんな法玄に声をかける者が現われた


「大分ご立腹の様ですな法玄殿?」

「アン?」

そんな法玄に声をかけるのは頭から熊の毛皮を被り、武者甲冑の格好をし、腰にハンドガンと日本刀、背中に刃渡り2m近くの巨大な斬馬刀を背負っているている青年だった。

「クマか……何しに来た」

熊の
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