第38話 動き出す者たち、集う戦士たち
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そしてそれを地面に向けて強くたたきつけた
「混捕駄呪!!!」
そこから凄まじい煙幕が立ちこみ、熊たちの視界を遮った。それだけではなく…
「グホッ!グホッ!グホッ!」
「ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!」
「ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!」
どうやこの煙には獣が嫌がる匂いが含まれていたらしく、熊たちは目に涙を流しながら咳が止まらずそれどころではなかった
「よし、今のうちだ!走れ!!」
「いや走れって今周りには熊共が…!」
「いや、これなら上手く行けるぜ」
「不知火?」
桂の言葉に否を唱えようとした原田だったが、ここで不知火が待ったをかけた。すると彼は手に持っていた銃を取り出し、発砲した
−−−バァンバァンバァン!!!−−−
「ギャヒィッ!!」
不知火が発砲した銃声に1頭の熊が怯えだすと周りの熊たちもそれに反応し、一気にパニック状態に襲われた
「今だぁっ!!」
不知火の叫びを合図に桂を先頭に銀時、原田、不知火の順に走り、熊たちの囲いから抜ける事に成功した。しかしそれに気づいた熊たちは逃がすまいと追いかけるがその前にある男が銀時たちと合流する
「スマン。遅くなってしもうた」
そこへ姿を現したのは肩まで届く癖毛が混ざった白髪のボブヘアー、黒い紳士服、白いローブを纏い、額から両目にかけて“X”状の斬り傷の痕が刻まれていた老人だった
「あっ!てめぇ!!」
「あの時俺たちをこんな所に送りやがった変な爺!!」
「スマン。今回の転移の位置失敗は確かにワシの落ち度じゃ。ところで……」
“X”状の斬り傷の痕が刻まれていた老人は銀時に視線を向けた
「お主一体何者じゃ?明らかにこの世界の人間ではないじゃろ?」
「俺ぁ、坂田銀時!アンタは!?」
「詳しく説明したいところじゃが、状況が状況じゃ!取りあえず今は名前だけでも教えておく!ワシはニコラス!ニコラス・フラメル14世じゃ!!」
“X”状の斬り傷の痕が刻まれていた老人……ニコラス・フラメル14世がついに己の名を名乗り、銀時たちにある指示を出す
「スマンがもう少し走ってもらうぞ!この先にワシの仲間が居る!そこまで何とか走るんじゃ!!」
「まだ走るんのかよ!!」
「嫌ならかまわんぞ!?その時は熊どもの胃袋に入れられるだけじゃ!!」
「ああくそっ!わぁったよ畜生!!」
フラメルの案内の元、銀時たちは森のさらに奥へ駆け抜けた
一方、とあるアジトに居るある男が苛立っていた
「くそ!!あの小娘が、俺様をコケにしやがって!!!」
「「「「「ひぃぃいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃっ!!!」
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