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とある異世界の交差物語(クロスオーバー)
第38話  動き出す者たち、集う戦士たち
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言い合いをし、流石に居た堪れない気持ちになったのか銀時も名乗り出た

「え、え〜〜と……それじゃ、やっぱり俺が………」

「「どうぞどうぞ!!」」

「おい固羅ぁっ!!何でそんなに息ピッタリなの!?お前ら敵同士だったのは絶対うそだよな!?つーか何でそのネタ知ってるの!?それ明らかにダ○ョウ倶○部だろうが!!」

もはや漫才のような3人のやり取りを無視しながら熊の軍団(赤カブトたち)は銀時達に容赦無くその凶爪を振るおうと迫ってくる。そんな彼らを高い樹の枝から眺めている金色の錫杖を持つ修行僧姿の男が一人……


「相変わらず世話の焼ける男だ………」


ボソッと小さく呟きながら樹の枝から飛び降り、赤カブトの配下のヒグマ達に…正確にはヒグマの頭目掛けてその手に持っている錫杖を力強く振り下ろし、そのヒグマに致命傷を与えた


「グギャアアアアアアアアアアアアアッ!!!」


突然の部下の悲鳴に赤カブトが足を止め、悲鳴を上げる場所に目を向ける。他の兵のヒグマとツキノワグマたちも仲間の悲鳴に反応し、動きを止めた。そして銀時たちも例外ではなく、敵の悲鳴の原因を知るために後ろを振り向いた。そしてそこに居たのは……


「逃げるぞ、銀時!」

頭に編み傘を被り、黒い法衣を纏った青年だった。その青年を知っていたのか銀時は信じられないような形相で目を大きく見開き、その青年に向かって叫んだ

「お前……!ヅラ!?なんで此処に……」

「ヅラじゃない!(かつら)だあああああああああああぁぁぁっ!!!」

「ごぶぉっ!!」

銀時のセリフの中に気に入らない単語があったのか一瞬のうちに彼のあごに強力なアッパーを叩き込んだ青年…桂は周りの熊たちを警戒しながら冷めた視線を銀時に突き付ける


「お、お前…!今作品初登場第一にアッパーカットは無いんじゃない!?」

「貴様こそ、単行本第1巻の142ページの3コマ目で『そのニックネームで呼ぶのは止めろ』と言ったことを忘れたのか!!」

「お前それはメタ発言だから言っちゃダメだろ!!」

そんな黒い法衣を纏った青年…桂と銀髪の侍…銀時の言い争いが続こうとしたが、それに異を唱える者たちがいた


「バオオオオオオオオオオオオッ!!!」

「「「「っ!!?」」」」

赤い鎧を身にまとう隻眼の巨熊…赤カブトの咆哮によって4人はその方向に視線を向けると怒りと殺意をむき出しに睨み付ける熊たちがいた。オマケに4人の周囲は熊たちに完全に囲まれているため、抜け出すことが不可能になってしまった。

こんな状況に銀時、原田、不知火は絶望こそしていないが、桂はそんな状況を予測していたのか焦りの表情はなく、懐に手を伸ばして何かを取り出した

「んまい棒…」


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