第38話 動き出す者たち、集う戦士たち
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海鳴のとある街でクロノたち管理局の魔導師たちとシグナムたち闇の書の守護騎士たちが一時的な同盟を結び、リオンたちラスト・トレイターという謎の部隊と激しい戦闘を繰り広げていたちょうどその頃、とある山中で突如熊の軍団に襲われた銀時たち3人はというと……
「バオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォッッ!!!!」
「「「「「「「「「グォオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォッ!!!」」」」」」」」」
「「「ああああああああああああああああっっっ!!!!!!」」」
現在進行形で全力疾走で熊達から逃げていた。数は完全に把握できないが、視界に入るだけでも20以上は確実にいた。黒い体毛に首元に白い三日月状の模様があるツキノワグマとそのツキノワグマより一回り大きく、茶色の体毛が特徴のヒグマの群れ。その熊たちの先頭に立っているのは赤い鎧を身にまとい、右目に黒い眼帯を付け、赤い鬣を特徴の巨熊…赤カブトと呼ばれた熊だ。そんな赤カブトと比べれば小さく見える兵隊でも3メートルは超えているヒグマや2メートルはあるツキノワグマたちが一斉に襲い掛かっているのだ。
ヘタなサスペンスアクションよりも恐ろしい光景だ
そんな危機的状況に原田と不知火は銀時に強く責め立てる
「おい銀さん!!何で俺たち熊共から逃げてんだ!?」
「原田の言うとおりだぞ銀時!!お前確か『この程度、全員毛皮剥いで酒代に変えてやらぁ』って豪語してたじゃねぇか!そんな見栄言った責任取って、熊共の相手して来い!!」
「おいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!何勝手なこと言ってんの!?銀さんそんな事言った覚えないんだけど!?お前ら単に俺を囮にしたいだけだろうが!!顔がイケメンのくせにやることが汚すぎ!!!」
そんな銀時の発言に原田と不知火は何か思うところがあったのか互いに視線を合わせ、口を開いた
「確かに銀さんの言う通り、少し虫が良すぎたな」
「え?」
「そうだな。俺たちも突然こんな訳の分らん世界に放り込まれて少し混乱してたみてぇだ。その責任を押し付けるなんざ、俺様らしくなかったぜ。よし!ここは俺様が殿をしてやる!」
「は?」
「おいおい不知火!殿は俺の役目だぜ?元々十番組は殿を任された部隊だ!ここは俺が引き受ける!!」
「お、おい!?」
「馬ぁ鹿……俺は鬼なんだ。俺様の方が生き残る確立が高ぇだろうが」
「ちょ、ちょっと!?」
「だがここはやっぱり俺が…!」
「い〜や!ここは俺様が…!」
「………」
突然原田と不知火がどちらが殿をやるか
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