空の王者、歓迎の町へ
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
迫る氷山を破壊したり船底の穴を塞ぐ為に一時的に船を持ち上げたりと大忙しであった。こんな能力を得て事を始めて後悔するレウスであった。
「んっ〜……よく寝た〜っておいお前ら、幾らなんでも気抜きすぎじゃねえか?気候が良いからって」
ようやく機構などが安定して来た頃、今の今まで眠りについていたゾロが目を覚ました。目の前でぐったりと倒れ伏しているレウスに小言を垂れるが疲労で何も言う気が起きないレウスはそのまま横になり続けていた。そんなレウスを放置しつつゾロは二人組の前で座り込みじろじろと顔を眺めた。
「おーおー悪ィ事考えてる顔だ…名前、何つったかなお前ら」
「ミ、Mr.9と申します」
「ミス・ウェンズデーと申します……」
「そう、どうもその名を初めて聞いた時から引っかかってんだ俺は。どっかで聞いたことがあるような無いような……」
身体をビクつかせながら汗をかいている二人に悪い笑みを浮かべながら問いつけて行こうとするゾロだが背後から般若のような恐ろしい形相をしたナミに殴れる。
「アンタぁ……よくもまあ今までのんびり寝てたわね……!!レウスがアンタの分以上に働いてくれたから何とかなった物の……!!!」
「ああいいよナミちゃん……取りあえず……俺、寝てて良い?」
「うーん………」
正直悩み処であった。今は気候が安定し安全に航海が出来ているがこの後まだ荒れないとも限らないがレウスは緊急時の最終手段として身体を休めてほしい感じもする。此処まで頼りすぎている感じもする。
「……良いわよレウス、ゆっくり身体を休めて。一本目の航海が終わったみたいだし」
「島だァ!!でっけ〜サボテンがあるぞぉ!!!」
「ねっ?」
「みたいだね」
見えた来た島、目的地であるウィスキーピーク。それを確認するとMr.9とミス・ウェンズデーは海へと飛び込んで泳いでいく。
「……んじゃ俺寝てるから、何かあったら起こしてね」
「おうお疲れさんレウス、寝る前にさっきの残りのおにぎり食うか?」
「貰うよ」
おにぎりを食べつつ室内に入り、完食するとハンモックに乗っかり瞳を閉じる。徐々に睡魔が襲い掛かり意識を沈めていった……。
眠りについているレウス、此処まで身体を酷使してきた為じっくりと身体が自分を休ませようと貪欲に睡眠を貪っている。ただでさえ完全竜化は身体に負担を掛けるのに立て続けに起きる状況の対処に動いた為かかなり睡眠は深い。体力の回復に勤しんでいた……が
「ぐっはっ!!!」
「んあ?」
何かの断末魔に目を覚ますと竜化した左腕の竜頭が何か男の頭部に噛み砕こうとしていた。周囲にも数人の男が呻き声を上げながら蹲っている。どうやら無人島時代の寝ている間に誰かに襲われたら反撃するという癖が役に立ったようだ。
「チ、チク
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ