第3章 リーザス陥落
第89話 想定外の敗戦?
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も通り。ちゃんと調子が戻ってきた、と言うべきだ。
「まーまー、志津香。怒んないでって。志津香だって、疲れてるでしょ?」
あはは、と笑いつつ 隠していたおやつを頬張るマリア。
戦闘が終わったばかり、と言っていいのに、こうやって笑える事が本当に嬉しい。だからこそ、その笑顔は何処か晴れやかだった。
何より、犠牲者が少なかった事が。敵味方問わず、少なかった事が、よかった。
「でもでもー、トマトも容認できないですかねー。ユーリさんをそっちには行かせないですよー!!」
ちゃっかりと参戦しようとしているトマト。
何度も志津香に良い所持って行かれてる感がしているから、奮起を、ここから挽回を目指して一念発起である。っと言っても、普段とほとんど変わってないが……。
「ま、いつもと変わらない空気、ってのが良いよな。まさにロゼさまさまだ」
「………」
「つー訳だ。かなみよぉ。マジで心配すんじゃねーぞ?」
「っっ!? な、なんのことですかっ!?」
丁度、ミリの傍で携帯飲料水を、女性にはあるまじき、忍者にはあるまじき音をだし。……盛大に音を立てながら飲みしだいているかなみがココに。 メナドと先程まで一緒だったのだが、彼女は副将として軍のメンバーの様子を見に行っているから、生憎不在だった。いたら、相乗効果が起こりそうな気がするのだが、それはまた今度? である。
「いやー、ロゼと一緒に、ってのが楽しそーだと思ったんだが、外から見てる方も楽しいんだったんだよな? これが」
「っ〜〜」
「んで、かなみが、さっきから貧乏ゆすりしたり、はしたない音を立てたりしててな〜。見ていられなくなっちゃったんだよ、これが」
「ぅ……、そ、そんな事無いですっ! 私、そんな事考えてないですっ!! 次のリーザスの事が心配だっただけですーーーっ!!」
かなみは、言いたい事を言い終えると、反論を待たず、忍者速度で退避していた。
ミリとロゼには、色々と見抜かれてしまいそうだったから。
「ははっ、マジで可愛いな」
「えっへへ〜、ウブ、ってヤツだねー?」
「まぁ、そうだな。ミルは、《マセ》って言うんだぜ?」
「ぶ〜〜、わたし リッパなれでぃだもーんっ!」
身体をくねくね〜、とさしつつ、反論するのは、ミリの隣で休んでいたミルである。
意中の相手であるランスが、その姿を見たら、《酔っ払って阿波踊りをしてる姿》程度にしか思われないだろうな、とミリ自身も感じたが、言わぬが花。
「もー ちょいだ。楽しみは先にとっとけって。良い女になる為の期間だよ」
「ぶー。でも、そーなったら ランスもメロメロかなぁ?」
「んー、あいつが、メロメロかどーかは 置いといて、さっさとヤレる様にはなるだろうな。ランスだし」
「んんっ、
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