妖精および乳児との接触記録
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りこれは恐らく緊急時の食料と思われます。
毒物検査の後に職員による試食が行われ手触り、食感、味などがクッキーに似ているとのことでした。
身体的特徴としては各個体における性差がなく乳房、性器、肛門が観察されませんでした。
雌雄同体と考えられており、今まで生殖行動や妊娠が確認された例はありません。
行われた観察実験一覧。
コミュニケーションの手段として紙と鉛筆が用意される。
#1
方法
個体番号8番に鉛筆と紙を渡す。
結果
対象は紙に■■■■■■■(検閲および削除)と書き、大きく紙を広げて我々に見せた。
直後に個体番号1番に頭を叩かれ畏縮する。
対象は個体番号1番に叱責されているように見える。
叱責の後、対象は紙に「ごめんなさい」と書き我々に見せた。
#2
方法
個体番号16番に様々な動物の写真を見せる。
結果
対象は犬の写真に興味をもつ。
対象は犬の付けている首輪を指さし、
「彼はマゾヒズムの傾向があるのか?」と書かれた紙を我々に見せた。
#3
方法
個体番号2番、9番、12番、30番に数種類の和食を提供。
結果
納豆において2番、9番、30番が拒否の姿勢を示す。
ただし12番が納豆を積極的に消費する。
マグロの刺身が提供されるが4体とも消費はせず、困った様子を見せる。
その後、30番が「火は無い?」と書かれた紙を我々に見せた。
その他の料理は問題なく消費された。
補遺
彼らにも食事を楽しむ文化があるようだ、生食を除いて。
#4
方法
個体番号26番、32番に児童書を提供。
本の内容は主人公と飼い犬の別れ。生と死を題材にしたもの。
結果
32番は号泣。
26番は平静を装っているがわずかに涙を浮かべている。
「今どんな感情か?」という質問を投げかけた。
32番が「悲しい。かわいそう。この犬はどうやったら救える?」と筆記で回答。
補遺
異なる種への慈愛、情動性の涙の分泌。この結果は興味深い。
#5
方法
個体番号15番に積み木を提供
結果
三角形の積み木、および紙と鉛筆を使って我々にピタゴラスの定理を解説した。
その後、「どう、すごいだろ」と書かれた紙を我々に見せた。
#6
方法
個体番号25番に様々な西洋美術品の写真を提供。
結果
25番は黙々と全ての写真を見た。
我々が感想を聞くと、「素晴らしい。だが皆もうちょっと痩せた方がいい」と筆記で回答。
#7
方法
個体番号34番
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