暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
プロローグ 休暇中の職場(現世)への復帰命令はやめてほしいのです。
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きではない。もしかの者の覇道がまっとうできるようであるならば、なんなりとおぬしたちの願いをかなえて進ぜようぞ」
『え、マジ!?』
さっきの二人とは別の魂が声を上げた。同時に「おお〜〜!!」という声にならないどよめきが魂たちから洩れる。魂たちは次々と老人を質問攻めにした。
『それって超一流のバカンスもOK?リッチなホテルに泊まってフカフカベッドで毎日寝られるの?』
「もちろんじゃ」
『おいしい料理も食べ放題?超高級アロマエステも受けられるんですか?』
「もちろんじゃ!」
『毎日シャンペンタワーやって、イケメンのホストに囲まれるのも・・・・!?』
「もちろんじゃ!!!」
老人はドヤ顔で自信満々に答える。そのくらいの望みなど瞬時にかなえられるのだ。やはり人間の欲というものは予測の範囲内だったのうと老人はほくそ笑んだ。
『聞いた?フィオーナ、ティアナ、これ、チャンスよ。私乗った!他の人も乗るでしょ?』
どうやら最初の魂のフィオというのは愛称で、本当の名前はフィオーナというらしかった。
ティアナというのは二番目に声を出した魂らしい。三番手の魂も女性のようだった。最初の二つの魂と知り合いらしい。他の魂たちも他人同士というわけではなさそうな雰囲気だ。
それにしても爺様のチョイスした魂、いったいどこから選んだのだろう。栗色の髪の女性は声に出さず、首をかしげていた。
『わかったわよ。どうせそうなるだろうって思ってたもの』
ティアナと呼ばれた二番目の勝気そうな魂がため息交じりに言う。
『でも、約束よ、爺様。絶対約束だからね!』
「むろんじゃ!!」
そうこたえながら老人はほくそ笑んだ。それはかの英雄の世界にいる『チート共』にこれで目に物見せてやれるという独りよがりの意気込みだったのだが。
「よし、行け!!!英雄たちよ!!かの者の覇道を助け、『チート共』を葬り去るのじゃあ!!」
老人の高らかな言葉と共に、魂たちは天高く舞い上がり、泉の中に次々と飛び込んでいった。
「あああっ!!」
突然少女が驚きの声を上げたので、満足そうな顔をしていた老人は飛び上った。
「な、なんじゃい!!??急に叫びおって!!どうしたのじゃ!?」
「ああ、いえ、たいしたことじゃないです」
「なら驚くことはなかろう。いや、めったに動じぬお前が叫び声を上げた時点で、儂には嫌な予感しかせんのじゃが」
「ばれちゃいました?」
テヘベロな顔をしながら、少女が言う。
「なんじゃ?はよう言え。」
「あ〜そのですね、今飛び込んでいったのは『チート共』を助ける魂だけじゃないんですよ〜」
「というと、なんじゃ?」
「こっそり後から数人の魂が忍び寄って、飛び込んでいったのを見ちゃったんです」
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