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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
プロローグ 休暇中の職場(現世)への復帰命令はやめてほしいのです。
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よい」

 それをきいた少女が面白がるように驚いて見せる。

「ええ〜〜!?面白そうだけれどいいのですか、そんなこと。だいたいあっちの世界って、もうケリが付いたんじゃないですか?」
「いいや、まだ終わっておらん!!時間軸を少し戻し、今一度かの者に覇道を歩ませるのじゃ。ふっふっふ、見ておれよ『チート共』。大神オーディン様のおおせ付けで、かの者の世界には儂ら自らは手出しできんがの、かの者に協力する者どもを送り込むことはできる。ふむ・・・・よし」

 老人が二言、三言つぶやくと、たちまち霞のような魂たちがあちこちから集まってきた。

「おじいさま、この人たちは?」
「うむ、これらの者はの、皆同じ世界の出身じゃ。とある世界、とある時代に活躍した英雄たちの魂じゃよ」
「英雄は英雄を知る、ってやつですか?」
『あの〜〜〜』

 魂の一つが遠慮がちに声を上げる。声からするとちょっとおっとりした女性のようだ。

『あの、私たち、とっくの昔に死んじゃったはずで、さっきまで天国にいたのに、どうしてこんなところにいるんでしょうか?』
「ほっほっほ。それはの、おぬしたちをこれから銀河英雄伝説の世界に送り込もうというのじゃ」

 それをきいた魂たちがざわざわと声なき声を上げる。どうやら魂たちの世界では銀河英雄伝説の世界というのはある程度有名らしい。

『銀河英雄伝説の世界!?ちょっと、アンタ、何考えてんのよ?!』

 別の魂が最初の魂に寄り添うようにして声を上げる。こちらはなかなか強気の性格の持ち主のようだ。

「あのですね、おじいさまはですね、銀河英雄伝説の世界の金髪の英雄が『チート共』に処刑されたことにですね、いたくご立腹でしてですね、あなたたちを助っ人に送り込みたいというのですよ」

 栗色の髪の女性がざっくりと説明する。

『ええっ!?いいわよ、別に。だいたいのんびり休暇とってる私たちをどうしてまた現世に戻すわけ!?それってひどくない!?せっかく苦労してここにたどり着いたってのに』

 二番目の魂が愕然とした声を上げる。

「やかましい!!!おぬしら悔しくないのか!?『チート共』にむざむざ殺されたかの者の気持ちを汲んでやらんのか!?ええ!?」

 老人が怒声を上げる。

『そりゃあ、銀河英雄伝説は私も大好きでよく動画でアニメみたりしたけれど、でも、だからって私たちをその世界に送り込むのは筋違いなんじゃない?ねぇ、フィオ』

 フィオと呼ばれたのは最初に老人に話しかけた魂らしい。どうやらこの二つの魂、親友同士のようだと栗色の髪の女性はそう思った。

「なんの!!おぬしたちの力量や智謀、そして力の強さはよく知っておるわ。よいからさっさと行け!!いってかの者を助けるのじゃ!!お、そうじゃ、むろんタダ働
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